【2022】レンダリングが遅い理由は?原因別の取るべき対策


by Render Pool

5月 23, 2020

レンダリングが遅い原因と対処方法を探されていますか?

レンダリングが遅くなる原因には、さまざまな理由があります。

例えば、PCで考えるとスペックが低いことやOSに問題が起きている場合もあります。

ここでは、レンダリングが遅いときの原因と対処方法について解説していきます。

レンダリングとは

そもそも、レンダリングとは何なのでしょうか?

レンダリングとは、CGなどを制作する場合にPCやコンピュータでイメージを処理することを意味します。

3DCGのソフトウェア(ソフト)でもレンダリングが行われますが、DTMソフト(楽曲制作ソフト)、映像編集ソフト、Webブラウザでもレンダリングは存在します。

 

3DCGでは、元となる画像に影をつけたり色彩をつけたりして加工する作業をレンダリングと呼びます。

DTMでは、DAW(音楽制作ソフト)を使って制作し終えた楽曲を一つのファイルとしてまとめる場合にレンダリングを行います。

ただ、この作業は通常「ミックスダウン」などと呼ばれています。

 

映像編集では、元動画ファイルにエフェクトなどを加えて、それを一つのファイルに書き出す場合にレンダリング処理を行います。

Webブラウザでもレンダリングがあります。

通常ホームページを表示させるには、HTML、CSSなどマークアップ、フロントエンドと言われる言語で書かれたWeb用の元データを、サーバーにアップロードします。

そのデータをWEBブラウザが表示する際にレンダリングが行われます。

 

なお、レンダリングについてもう少し詳しく知りたい方は、こちらで詳しく解説しています。

レンダリングが遅い原因①:PCが遅い

ここからは、具体的にレンダリングが遅い原因について解説していきましょう。

 

レンダリングが遅い場合に考えられる原因の一つは「PCが遅い」という場合です。

レンダリングを実際に行うのはPCやコンピュータですから、そもそもPC本体のスピードが遅ければ必然的にレンダリング処理も遅くなるわけです。

 

では、PCのどの部分が遅さの原因となるのでしょうか?

主にスピードに関わってくるのは、次のような部分です。

  1.  CPU
  2. メモリ
  3. SSD
  4. ディスクの整理
  5. OSのアップデート
  6. インターネット回線

これらのパーツや要因のそれぞれに、次のようなトラブルなどが起きているとレンダリングの速さがダウンしてしまいます。

  • 型が古くなっている
  • 容量が足りなくなっている
  • 整理ができていない
  • 故障や不具合が出ている

それでは、一つひとつの対策方法を考えていきましょう。

対策①:CPUをアップグレードする

CPUは、自動車で言うところの「エンジン」に例えることができます。

PC全体のスピードに関わる一番重要なパーツです。

 

CPUのスピードが遅い場合、後述する「クラウド型レンダリングサービス」などを利用しない限りはレンダリングの速さは遅くなりがちです。

特に、インテル社の「Celeron」といった廉価版のCPUを使っている場合、レンダリングが遅くなりますし、最悪の場合は性能が追いつかずにPCがフリーズを起こします(止まってしまうこと)。

この場合、作業していたCGイメージなどが消えてしまうことがあるため注意が必要です。

 

3DCGなどのレンダリングをする際におすすめのCPUは、インテル社の「Core i9」、「Core i7」シリーズです。

「Core i5」についても、上位モデルであればレンダリングに対応できるものもありますが、Core i7以上を選んでおいた方が無難です。

ただ、Core i9やCore i7の中でも下位モデルになるとスピードはダウンしますので、インターネット上などで公開されている「ベンチマーク」の結果で速さをチェックしておきましょう。

 

また、今までCPUはインテルの独占上だったのですが、2020年現在ではAMD社のCPU「Ryzen」シリーズの性能や人気が上がってきています。

以上のように、レンダリングが遅い場合には、CPUの交換や買い替えを検討してみましょう。

対策②:メモリを増設する

メモリは、メインエンジンであるCPUと比べるとサブエンジンだと言えます。

メモリの容量が不足している場合も「レンダリングが遅い」という現象が起きます。

 

対策として、メモリを少なくとも16GBは用意しておきたいところです。

予算に余裕があれば、32 GB、64 GB、128 GBとメモリを増やしていきましょう。

増設すればするほどPCの動作やスピードが安定していくことが期待できます。

対策③:SSDを交換する

SSD(Solid State Drive)は、最近普及が進んでいるPCの記憶装置です。

一見、レンダリングの遅さとは関係なさそうなのですが、データを書き出したり書き込んだりする際のスピードに影響が出ます。

 

一昔前までは、HDD (ハードディスクドライブ)が主流でしたが、SSDが徐々に増えてきています。

実際のディスクに書き込むHDDよりも、メモリと同じような構造のSSDの方が転送スピードが速くなります。

レンダリングを含めPCの速度改善の対策方法としてHDDからSSDに交換してみましょう。

対策④:ディスクを整理する

SSDやHDDなどのディスク(記憶装置)は、中身が整理されていないとレンダリング作業を含めたPC全体のスピードが遅いことにつながります。

対策としては、「ディスクを整理する」という方法があります。

 

PCでは、このディスク整理のことを「デフラグ」と呼びます。

デフラグを実行するとPCの記憶内容が最適化され、速度が改善する場合があります。

SSDには「デフラグはいらない」という意見もありますが、SSDもデフラグすることでPCのスピード改善、最適化の期待ができます。

 

ただ、Windows標準のデフラグはHDD用に設計されているため、市販のSSDをデフラグソフトを利用しましょう。

また、Windows 7から搭載されている「トリム」という機能を使えばSSDの余分なデータを消去することができるためおすすめです。

レンダリングが遅い場合などに、SSDやHDDの整理を検討してみましょう。

対策⑤:古いOSをアップグレードする

PC本体のOSが古い場合も、レンダリングを含めた動作が遅い原因になります。

例えば、2020年5月現在ではWindows 10が最新のOSですが、古いバージョンであるWindows Vista、Windows 7を利用している場合、最新のハードやソフトに対応できずに動作が遅くなる場合があります。

その際は、最新のWindowsにアップグレードしましょう。

対策⑥:インターネットのスピードを改善する

インターネット回線が遅い場合も、レンダリングなどの作業が遅くなる原因になります。

近年のソフトやアプリは、頻繁にインターネットによってアップデートされたりデータを取得したりしていますので、そのスピードが遅いことがレンダリングの遅さに関連していくことが考えられます。

光ファイバ-が現在のところ一番速い回線ですので、対策として検討しましょう。

レンダリングが遅い原因②:GPUに問題がある

レンダリングが遅い原因として、GPUに問題がある場合があります。

GPUとは、グラフィックカードのことでPCの映像を処理するパーツです。

レンダリングは、CPUかGPUを利用して行いますが、CPUが遅ければレンダリングが遅くなるように、GPUのスペックが低い場合も遅くなります。

対策

対策としては、最新のGPUに買い替えをする方法があります。

  • AMD社のRadeon
  • NVIDIA社のGeForce

といった3DCGに適した上位モデルを選択しましょう。

レンダリングが遅い原因③:レンダラーが遅い

レンダラーが原因でレンダリングが遅くなっている場合もあります。

レンダラーは、レンダリング専用のプラグインのことです。

対策

対策としては、レンダラーを別のものに変えたり、最新のバージョンにアップデートしたりしましょう。

レンダリングが遅い原因④:総合ソフトが遅い

3DCG総合ソフトが原因で、レンダリングが遅くなっている可能性もあります。

上手く機能が使えていないことが原因の場合があります。

対策

対策としては、総合ソフトに搭載されている機能で改善が望めます。

例えば、Mayaであれば、「レンダーの診断の実行」機能がついています。

診断したり「シーンサイズの最適化」を利用してオプションを使うか使わないかを選択してスピードを改善することができます。

クラウドレンダリングを利用して遅さを改善しよう

レンダリングを高速化するには、PCやコンピュータをより高性能なものに変更するなどさまざまな方法があります。

ただ、レンダリングサーバーなどの專門機の導入は非常に高額になる場合があり、また手間もかかります。

 

その場合、「クラウド型レンダリングサーバー」を利用する方法があります。

クラウド型レンダリングサーバーは、インターネットの向こう側に数百台などのレンダリング用コンピュータが用意されており、自社でサーバーなどを高額なものに買い替えしなくても、レンダリングのスピードを大幅にアップできます。

レンダリング高速化の1つの方法としておすすめです。

まとめ

レンダリングが遅い場合の原因と対処方法について紹介してきました。

クラウド型レンダリングサーバーのRender Pool(レンダープール)は、レンダリングが遅いときのスピードアップのお手伝いができます。

Render Pool

Render Poolは多くの3DCGソフトで利用できるため、クラウドレンダリングで大幅な高速化を期待できます。

Blenderなどの総合ソフトも使用可能です。

1,000台以上のレンダリングサーバーを用意しており、場合によっては何時間もかかるレンダリングを数分に短縮できます。

 

また、1クリックでの簡単なアップロードにも対応しています。

ぜひ、快適なレンダリングをお楽しみください。