【2024】Blenderのショートカットキーを一覧で紹介!便利なものを厳選!


by Render Pool

7月 24, 2024

Blender(ブレンダー)にはさまざまなショートカットキーが用意されています。

ショートカットキーを活用することで、Blenderの操作が一段と早くなるため、可能であれば覚えておいた方が良いでしょう。

今回は、Blenderで便利なショートカットキーを紹介します。

最低限知っておきたいショートカットキーだけでなく、上級者が知っておきたいショートカットキーまでまとめて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Blender(ブレンダー)のショートカットキーとは

Blender(ブレンダー)のショートカットキーとは、既存の操作をキーボードのみで操作できるキーのことです。

たとえば、Blenderでオブジェクトを移動するためには編集モード、もしくはオブジェクトモードに移動し、移動をクリックする必要があります。

しかし、こういった操作にショートカットキーを使うことで、1クリックで簡単に操作できるようになるのです。

Blenderにおけるショートカットキーは数十〜数百単位で存在するため、すべてを覚えることは難しいでしょう。

しかし、よく使用する一部のショートカットキーだけでも覚えておくことで、いつもの操作を簡略化できます。

Blender(ブレンダー)のショートカットキーを利用するメリット

Blender(ブレンダー)でショートカットキーを利用するメリットは主に2つあります。

それぞれについて詳しく解説します。

モデルを効率的に作成できる

1つ目のメリットは、モデルを効率的に作成できることです。

通常の操作を行うよりも、ショートカットキーを使用した方が、素早く完了できます。

たとえば、前述したモデルの移動を行う場合、どれだけ早く操作したとしても2〜3秒程度の時間がかかるでしょう。

一方で、ショートカットキーを覚えれば、任意の操作が1秒かからずできることもあるため、モデルの制作時間を短縮できます。

イメージをスムーズに反映できる

2つ目のメリットは、イメージをスムーズに反映できることです。

前述した「効率化」と被る部分もありますが、ショートカットキーを暗記していれば、自分のイメージしたモデルをスムーズに操作できます。

若干ではありますが、数秒のタイムラグがなくなるため、イメージしたモデルの変更をスムーズに試せます。

また、Redo(command+Z)のショートカットキーを覚えておけば、誤った操作をしたとしてもすぐに元の状態に戻せます。

このように、制作したいイメージをスムーズに反映でき、アイデアが冷めないうちに形にできることも大きなメリットです。

最低限知っておきたいBlender(ブレンダー)のショートカットキー

ここでは、最低限知っておきたいBlender(ブレンダー)のショートカットキーを7つ紹介します。

こちらのショートカットキーを覚えれば、素早くイメージが反映できるはずです。それぞれ詳しくみていきます。

  • モードの変更「Tab」
  • モデルの移動「G」
  • モデルの回転「R」
  • 拡大縮小「S」
  • 頂点の連結「J」
  • 押し出し「E」
  • 細分化「Ctrl+R」

モードの変更「Tab」

通常、オブジェクトモードと編集モードの切り替えは、画面左上で切り替えます。

しかし、ショートカットキーを使用すれば、「Tabキー」を押すだけでスムーズに切り替え可能です。

これまでモード切り替えをマウスで行っていた方は、「Tabキー」を使うだけでモデル制作が効率化できるはずです。

モデルの移動「G」

通常、オブジェクトの移動は、編集モードかオブジェクトモードの「移動」をクリックし、マウスカーソルで移動する必要があります。

しかし、ショートカットキーを使用すれば、オブジェクトを選択した状態で「Gキー」を押せば移動できます。

「Gキー」は「Grab(つかむ)」のコマンドだと覚えておくと良いでしょう。

移動方法が少しわかりづらいため、画像を使用して解説します。

まず、オブジェクトを選択していない状態で、オブジェクトを選択しましょう。

選択する場合は、マウスで範囲選択して必要な部分だけを選択するか、「Aキー」を押してモデルを全選択しましょう。

ここでは全選択した状態を紹介します。

すると、下の画像のように、オレンジ色でモデルが選択できます。

「Aキー」を押してモデルを全選択

この状態でキーボードの「Gキー」を押します。

押した後、マウスのカーソルを移動すれば任意の位置にモデルを移動できます。

押した後、マウスのカーソルを移動すれば任意の位置にモデルを移動できる

移動したい位置が決まったら、オブジェクトをマウスで左クリックするとコマンドが解除され、位置が決定します。

モデルの回転「R」

オブジェクトの回転も編集モードかオブジェクトモードの「回転」をクリックし、モデルを回転します。

しかし、ショートカットキーを使用する場合は、オブジェクトモードで「Rキー」をクリックするだけでモデルを回転可能です。

また、編集モードでオブジェクトを回転する場合は前述したモデルの移動と同様、モデルの中で回転させたい部分を選択し、「Rキー」をクリックすると、回転できます。

ちなみに、「Rキー」には「Rotate(回転する)」という意味があります。

編集モードでオブジェクトを回転する場合は前述したモデルの移動と同様、モデルの中で回転させたい部分を選択し、「Rキー」をクリックすると、回転できます。

上記画像のように、マウス位置にカーソルが表示され、任意の角度に回転できるようになっています。

回転させたい位置が定まったら、左クリックで位置が決定します。

拡大縮小「S」

オブジェクトを拡大縮小する場合、編集モードかオブジェクトモードの「スケール」をクリックし、カーソルを移動して大きさを決める必要があります。

しかし、ショートカットキーでは編集モードかオブジェクトモードで「Sキー」を押すことで、拡大縮小が可能です。

ちなみに、「Sキー」は「Scale(尺度)」という単語から取られているようです。

Sキーを押した後カーソルを移動し、左クリックすることで位置を決められる

上記画像のように、Sキーを押した後、カーソルを移動し、左クリックすることで位置を決められます。

頂点の連結「J」

頂点があるオブジェクトで頂点連結を行う場合「Jキー」を使用します。

頂点連結を行うことで面の分割が可能です。

編集モードでオブジェクトの頂点を2つ以上選択し「Jキー」を押すと、頂点同士に線を引くことができます。

編集モードでオブジェクトの頂点を2つ以上選択し「Jキー」を押すと、頂点同士に線を引くことができる

押し出し「E」

オブジェクトの頂点、辺、面を押し出す場合、「Eキー」を使用して押し出しを行います。

通常の押し出し操作を行う場合、編集モードで「押し出し」をクリック、そのあと表示される「+ボタン」を移動させることで押し出しが完了します。

もちろん、この方法でも問題なく押し出しはできるのですが、少し操作性が落ちてしまうため、可能であればショートカットキーを使用した押し出しがおすすめです。

簡単にショートカットキーを使用した押し出しの方法を紹介します。

「編集モード」にモードを変更し、左上部にある「点」「辺」「面」のうち押し出したい項目を選択する

まずは、「編集モード」にモードを変更し、左上部にある「点」「辺」「面」のうち押し出したい項目を選択しましょう。

今回は、「面」で操作を行います。

「面」で操作を行う

次に、オブジェクトの中で押し出したい部分を選択、クリックし薄いオレンジ色に光ったことを確認してください。

オブジェクトの中で押し出したい部分を選択、クリックし薄いオレンジ色に光ったことを確認する

この状態でEキーを押せば押し出しができます。

また、クリックした位置で押し出しが止まります。

こちらの操作では、通常の押し出しを使用したときのように「+ボタン」が表示されないため、自由に移動しやすいUIとなっています。

通常の押し出しを使用したときのように「+ボタン」が表示されないため、自由に移動しやすい

細分化「Ctrl+R」

オブジェクトの細分化を行いたいときは、編集モードの「ループカットツール」でも行えますが、こちらもショートカットキーが有効です。

まずは、編集モードに変更し「Ctrl+R」を押します。

すると、ループカットツール同様、辺を増やせるラインが表示されますので、任意の位置でクリックしましょう。

辺を増やせるラインが表示されますので、任意の位置でクリック

ちなみに「Ctrl+R」キーで操作を行った場合、カットする辺を選択した後で、ラインを移動できるコマンドが表示されます。

一方で、「ループカットツール」を使用する場合、このコマンドは表示されません。

「ループカットツール」を使用する場合、このコマンドは表示されない

そのため、辺を追加する際に微調整が必要なモデルでは「Ctrl+R」のショートカットキーを使用し、連続して複数の辺を設置したい場合には「ループカットツール」を使うというように使い分けするのが良いでしょう。

上級者が知っておきたいBlender(ブレンダー)のショートカットキー

次に、上級者が知っておきたいBlender(ブレンダー)のショートカットキーを4つ紹介します。

こちらで紹介する操作はショートカットキーを使わなければ時間がかかるものばかりです。

そのため、可能であれば覚えておくと良いでしょう。

それぞれ詳しく解説します。

  • 複製「Shift+D」
  • リンク複製「Alt+D」
  • 切り裂き「V」
  • 視点切り替え「テンキー」

複製「Shift+D」

オブジェクトモードで「Shift+D」を押すことで、オブジェクトが複製できます。

オブジェクトモードで「Shift+D」を押すことで、オブジェクトが複製できる

こちらも、他のショートカットと同様に、クリックした位置にモデルが配置されます。

ちなみに、編集モードで頂点、辺、面、を選択し、同様に「Shift+D」をクリックすると、その部分のみを複製できます。

たとえば、面を選択した場合、下の画像のように面を複製することが可能です。

面を選択した場合、下の画像のように面を複製することが可能

また、複製した面をもとにして押し出しなどを行うこともできるため、複製は幅広いモデリングに役立つ操作となっています。

リンク複製「Alt+D」

リンク複製は「Alt+D」でショートカットできます。

リンク複製を行う場合、次のように操作を行いましょう。

まず、オブジェクトモードで「Alt+D」を押すと、下の画像のようにモデルが複製されます。

オブジェクトモードで「Alt+D」を押すとモデルが複製される

このままでは、一般的な複製と同様に感じられますが、1つのモデルを編集してみると、リンク複製の効果がわかります。

たとえば、編集モードで複製前の1つの面を押し出ししてみましょう。

編集モードで複製前の1つの面を押し出ししてみる

そうすると、リンク複製されたオブジェクトも反応し、同様の編集結果が得られます。

ちなみに、リンクを解除する場合、オブジェクトモードに変更し、右側にあるプロパティタブの「オブジェクトデータプロパティ」をクリック、メッシュデータの名前の横に記載された数字をクリックすることで、オブジェクトのリンクが外れます。

プロパティタブの「オブジェクトデータプロパティ」をクリック、メッシュデータの名前の横に記載された数字をクリックすることで、オブジェクトのリンクが外れる

切り裂き「V」

切り裂きは「Vキー」で行います。

編集モードで頂点もしくは辺を選択した後、カーソルで移動すると、切り裂くことが可能です。

編集モードで頂点もしくは辺を選択した後、カーソルで移動すると、切り裂くことができる

ちなみに、切り裂いた部分から押し出しを行うと、新たなパーツを作成できます。

「V」「E」で新たなモデルを製作できると理解しておけば、モデルの修正が素早くできます。

視点切り替え「テンキー」

視点の切り替えはテンキーで行います。少し複雑ですが、覚えておくことをおすすめします。

それぞれのテンキーの用途を詳しく解説します。

1 視点を正面(フロント)からに変更
2 視点を上むきに回転する
3 視点を右(ライト)からに変更
4 視点を左むきに回転する
5 投影方法を切り替える
6 視点を右むきに回転する
7 視点を上(トップ)からに変更
8 視点を右むきに回転する
9 視点を裏側へ移動する
0 視点をカメラからに切り替える

ちなみに、こちらはテンキーの操作となりますので、キーボードの上部についている数字キーでは操作できません。

Blenderでmモデリングを行う場合はテンキーを保有していると、素早くできます。

テンキー付きのパソコンを持っていない場合は、別でテンキーを購入することをおすすめします。

Blender(ブレンダー)はショートカットキーの割り当ても可能

最後に、Blender(ブレンダー)でショートカットキーを割り当てる方法について詳しく解説します。

ショートカットキーを割り当てる方法は少し複雑なので、画像を使用して紹介します。

まず、編集タブの「プリファレンス」をクリックしましょう。

すると、新たなウィンドウが表示されるはずです。

新たなウィンドウが表示される

その中から、「キーマップ」の「ウィンドウ」を開きます。すると、現在設定されているショートカットキーの一覧が表示されます。

下部の「Add New」というボタンをクリックすると、新たなショートカットキーを設定可能です。

Blenderの操作をしていてほしいショートカットキーがある場合は、こちらの操作で行えます。

ちなみに、既存のショートカットがわかりづらい場合に、コマンドの変更も可能です。

まとめ

Blender(ブレンダー)で便利なショートカットキーを初心者から上級者向けまで紹介しました。

ショートカットキーを学習することで、操作がスムーズに行えるようになり、モデル制作のスピードを大幅に短縮できます。

今回お伝えした内容を参考に、Blenderのショートカットキーを学習してみてはいかがでしょうか?

また、レンダリングを実施するなら、当社モルゲンロットが提供する、1分3円の低コストで利用できる「Render Pool(レンダープール)」の活用をおすすめします。

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