【2021】クラウドレンダリングの料金相場は?サービスの価格を比較!


by test

5月 28, 2021

「レンダリングの計算時間・コスト問題」は3D製作者の永遠の悩みのタネです。

レンダリングは3D作品の出来を左右する重要な工程ですが、三次元空間の計算は非常に膨大かつ複雑であるため、最新の高性能パソコンを用いても劇的な高速化は困難です。

また、近年は半導体の価格変動が激しく、個人の3D製作者が安定した計算資源を得ることは難しくなりつつあります。

このままCPU/GPUの価格高騰が続けば、レンダリングのコスト問題はますます重大な足かせとなるでしょう。

そんなレンダリングの計算時間・コスト問題を解決する新たな手段として「クラウドレンダリング」という手法が登場しました。

個人製作者にとっても負担にならないコストで、高品質の計算資源を提供するサービスも多数存在します。

今回は、そんな「クラウドレンダリング」について解説し、料金相場やサイトごとの価格を紹介します。

クラウドレンダリングとは

クラウドレンダリングとは、一般的なクラウドコンピューティングの仕組みを応用し、インターネット上の「レンダーファーム」を計算資源としてレンダリングを行う方式です。

そもそも、レンダーファームとは、複数のCPU/GPUを組み合わせたものです。

映画やテレビ、ゲームなどの制作において、コンピューターグラフィックをレンダリングするために構築された、コンピュータの集合体を指しています。

クラウドレンダーファームとは、この概念をインターネットにおいて実現したものです。

つまり、インターネットを通してたくさんのCPU/GPUに接続し、それらの集合体をレンダリング計算に適用したものを「クラウドレンダーファーム」と呼びます。

ちなみに、クラウドレンダーファームを構築するCPU/GPUの一つひとつを「ノード」と呼びます。

レンダーファームでは、レンダリング管理ソフトウェアと呼ばれる専用のソフトウェアを使用して、すべてのノードを管理するコンピュータが接続されています。

クラウドレンダーファームはインターネットさえあれば世界中どこからでも接続できるため、3D製作者にとっては「外部の豊富な計算資源を用いてレンダリングを実行できるシステム」といえます。

メリット

3Dモデルを組み合わせた画像や、3Dで作られたアニメーションをレンダリングするには、非常に高度で複雑な計算が必要で、1台のマシンでは膨大な時間と大きな負荷がかかります。

レンダーファームでは、レンダリング時にデータを細かく分け、各データを各ノードのCPU/GPUに割り当てることで、大幅に時間短縮してレンダリングが可能です。

レンダーファームに設置されたCPU/GPUのマシン数が多ければ多いほど、レンダリングに使えるマシンの数が増えます。

また、CPU/GPUは作業を分担して並行に実行する機能もあるため、1台のマシンで行うよりもはるか高速でレンダリング可能になります。

また、クラウドレンダリングはインターネットでつながった別のマシンを用いたレンダリング手法なので、レンダリング中に自分のマシンの計算と干渉することがありません。

したがって、「レンダリング作業中にマシンを触れられない」という問題に悩まされることもなくなります。

さらに、クラウド上でレンダリングを行うため、いつでもどこでもレンダリング結果を見るという小さなメリットも存在します。

役に立つ場面

クラウドレンダリングは、複雑な計算が必要な3Dモデルをレンダリングする際に役に立ちます。

例えば、一般的なパソコンでは最低でも3〜6時間かかるようなレンダリング作業も、クラウドレンダリングサービスを利用すれば、レンダーファームにファイルをアップロードするだけで、所要時間が1時間を切ることもあります。

つまり、クラウドレンダリングを使用するだけで、レンダリング速度が3倍以上速くなってしまうのです。

クラウドレンダリングは、いつでも・どこでもアクセス可能である点も非常に利便性が高いです。

3Dモデリングを本業にしている方は、レンダリングにかかる時間も考慮に入れて作業を進行しなければなりません。

クラウドレンダーファームを使用すれば、逼迫したスケジュールでも時間的な余裕をもってレンダリングすることができます。

クラウドレンダリングのやり方

クラウドレンダリングのやり方は、どのレンダーファームを利用するかによって異なりますが、基本的なプロセスは共通しています。

まず、レンダリング対象となるファイルを外部の3D制作ソフトウェアで作成し、レンダーファームに適したファイル形式でアップロードします。

次に、料金の支払い確認です。

レンダーファームによって支払い方法が異なりますが、多くのサイトは「従量課金制」を採用しています。

料金の支払いが確認できたら、レンダリングを開始します。

レンダリングは外部のレンダーファームによって行われるため、自分のマシンで別の作業をしていてもレンダリングは問題なく進行します。

レンダリングが終了したら、ファイルをダウンロードしましょう。

これでクラウドレンダリングの一連の流れは終了です。

クラウドレンダリングの料金相場

次に、クラウドレンダリングの料金相場について解説します。

主要なレンダーファームについて、料金を比較しながら紹介します(2021年5月末時点での情報です)。

レンダーファームごとの料金設定比較

レンダーファームごとの料金設定は次のようになっています。

 

レンダーファーム 参考価格(CPU) 参考価格(GPU) 料金に関する特筆事項
GarageFarm.NET 0.42~12ドル /1時間 0.75~3ドル/1時間 ボリュームディスカウント・学割サービスあり
Fox Renderfarm 0.6~1.3ドル /1時間 1~6ドル/1時間 ノード数・CPU/GPUの種類によって料金体系が細分化されている
サーバーレンタルサービスあり
Concierge Render 0.85ドル/1時間 0.35ドル /1時間(1GPUあたり) BlenderEEVEE最適化サーバは1サーバあたり2ドル/1時間で利用可能
RebusFarm 0.42ドル/1時間 1.67ドル/1時間 購入ポイントが多ければ多いほど最大60%オフのボリュームディスカウント(ただし日本円約260万円と高額)
無制限レンダーレンタルパッケージあり
Render Pool なし 1.68~3.36ドル/1時間 プリペイドシステムであるため予算オーバーの心配なし
10万ポイントのデモ用クレジットで、Render Poolの機能を試用できる
6,000円程度の比較的安価な水準でポイントを購入できる

サーバに使われているCPU/GPUの種類や、一度に接続できるノード数に違いはありますが、料金は低くて1時間あたり1ドル以下、高くても1時間あたり10数ドル程度であることがわかります。

サイトによっては10倍以上の差があるように思えますが、CPU/GPUの性能差も考慮しなければなりません。

価格が低くてもレンダリングに時間がかかる場合は、その分コストがかかります。

したがって、CPU/GPUの性能差を考慮すると、極端に大きな価格差はないともいえます。

料金面よりも、サービスの相性や、自分の使用頻度を考えてレンダーファームを選択した方が良いかもしれません。

クラウドレンダリングの料金を安く抑える方法

利用するレンダーファームの種類によって、割安になる使い方があります。

以下に、安く抑える例を紹介します。

無料トライアルを利用し使い勝手を確認する

クラウドレンダリングファームは、ポイント購入制を採用しているサービスが多く、利用開始時に試用のための無料ポイントが配布されるサイトがあります。

容量制限やアクセス制限があるため自由に使えるわけではありませんが、レンダーファームの使い勝手を確認するためには有用な手段です。

割安になるプランを活用する

クラウドレンダーファームの中には、ポイント購入量や支払い体系よって料金が割安になるシステムがあります。

例えば、レンダリングを頻繁に行う場合は、数十万円相当のポイントを一度に買うと、60%以上の割引をしてくれるサイトもあります(ボリュームディスカウントと呼ばれます)。

また、レンダーファームは「利用料ごとにいくら」といった支払いが主流ですが、月額制やレンタルサーバープランを選択すると割安に利用できることがあります。

学割を適用できるレンダーファームも存在しますので、学生の方は使用料を安く抑えることができます。

プリペイド支払いのサービスを利用する

クラウドレンダーファームの中には、プリペイド支払いを採用しているサービスも存在します。

プリペイド支払いは使用量以上の料金を払うことはありません。

クラウドレンダリングファームを使いたいときにだけ料金を払えば済むので、無駄遣いを防ぐことができます。

クラウドレンダリングの中でもRender Poolがおすすめの理由

Render Pool

最後に、クラウドレンダリング用レンダーファームの中で当社モルゲンロットの「Render Pool(レンダープール)」がおすすめの理由について紹介します。

1,000台以上の高性能GPUサーバが利用可能

当社モルゲンロットが運営するクラウドレンダーファーム「Render Pool(レンダープール)」は、GPUベースのクラウドレンダリングサービスを提供しています。

Render Poolは、ネットワーク上の数千台のサーバそれぞれに複数のGPUを搭載した自立分散処理アルゴリズム「Excalibur」を用いることで、インターネット上での高速レンダリングを実現しています。

Render PoolのGPUベースレンダリングは非常に高速で、CPUベースの既存クラウドレンダリングファームと比較しても、数分の一のスピードでレンダリングを終えることができます。

ちなみに、「Excalibur」のGPUベースサーバーは半数近くが日本で運用されていることも特徴的です。

日本全国に約1,500台のサーバを保有しており、これほどのクラウドレンダーファームは国内でも有数の規模です。

また、モルゲンロットはAMD社(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ )と協力関係にあり、AMD社が無償で配布している高性能レンダラー「AMD Radeon™ ProRender」をRender Poolで利用できることも特徴です。

これらの豊富な計算資源と優れたレンダラーを組み合わせることで、一度に1,000フレーム以上のデータを簡単にレンダリングすることができます。

さらに、Render Poolは作品をzip形式で圧縮するだけで、数万フレームからなるシーン全体を一度に処理することができます。

使い方が簡単

Render Poolは、使い方が非常に簡単な点も特徴です。

ワンクリックでRender Poolにファイルをアップロードできます。

Render Poolの豊富なGPUを利用するために必要なのは、「Render Poolユーザーとして登録する」「ファイルをRPR形式でアップロードする」「レンダリングを実行する」「ファイルをダウンロードする」のたった4ステップです。

以下に、使い方について簡単に説明します。

  1. Render Poolの公式サイトから、ユーザー登録を行います。まずメールアドレスを入力し、認証メールを受け取ります。メールアドレスの認証が済んだら、アカウント名とパスワードを設定し、利用規約に同意するだけでユーザー登録が完了します。
  2. 登録後、Render Poolにログインし、左メニューの「アップロード」をクリックして、プロジェクトファイルを直接アップロードします。なお、このときプロジェクトファイルは「RPR形式」である必要があります。操作は非常に簡単で、ワンクリックで簡単にファイルをアップロードできます。
  3. プロジェクトファイルをアップロードしたら、レンダリングを開始します。実行中のファイルはアクティブレンダリングの項目で管理されます。なお、レンダリングの実行中は進行状況をいつでもチェックすることができます。実行中のレンダリングの開始、一時停止、キャンセルが可能です。
  4. レンダリングが完了したら、ファイルをダウンロードしましょう。なお、レンダリングされたファイルはフレーム単位でダウンロードできます。したがって、すべてのレンダリングが終了するのを待つ必要はありません。

また、Render Poolはプリペイド式を採用しています。したがって、無計画なレンダリングで予算を超えてしまう危険性を防止することができます。また、ファイルをアップロードし出力設定を入力すると、レンダリングを開始前に価格の見積もりを確認できます。

さらに、Render Poolセキュリティ面においても優れています。

ファイルアップロードからレンダリング中においてすべてのデータを暗号化して管理するため、セキュリティ上の安全対策が万全です。

まとめ

クラウドレンダリングサービスは、3D作品を迅速かつ美しく仕上げるために豊富な計算資源を提供してくれます。

クラウドレンダリングによって、3D製作者は作品制作の時間を大幅に短縮できるようになり、優れた作品を短時間で出力できます。

特に、当社が運営する「Render Pool(レンダープール)」はクラウドレンダリングファームとして計算資源、操作性の点で他社より優れています。

クラウドレンダリングを利用してみたいと思っている場合は、まず当社のRender Poolをお気軽に検討してみてください。