【2024】レンダリングに最適なMacは?使うメリットとおすすめのPCを紹介
レンダリング用PCの購入を検討している方の中には、Macを利用したいと考える方も少なくありません。
しかし、3DCG関連においてはWindowsの方が、メリットが大きいという話は少なからず聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、「3DCGに使うPCはWindowsであるべき」という考え方は、いまや一昔前のものとなっています。
本記事では、レンダリングにMacを使用するメリットやレンダリング向けのPCの選び方、おすすめのMacPCなどを解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
レンダリングにMacを使うメリット
レンダリングにMacを使うメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、Macを使う4つのメリットについて紹介します。
データの移行が簡単
Macは、PCやiPhoneとの連携が非常に優れています。
Apple製品に内蔵されている「Air Drop」を使用することでデータのやり取りがストレスなく行えるからです。
また、Apple製品はiClowdで連携することができ、PC上でiClowdファイルに転送するだけでアカウント連携しているスマホや別PCにデータが送信されるようになっています。
Windowsからも同様の機能を持つPCは出つつありますが、データ移行のしやすさはMacに敵いません。
ハードのデザイン性が高い
Macは、Apple創設者のスティーブ・ジョブスがデザインにこだわり抜いたことで知られているプロダクトです。
筐体本体のデザインはもちろんのこと、同社から発売しているプロダクトとの統一感がしっかりと考えられており、Apple製品を揃えることで満足感を得られるという口コミもあります。
また、表面的なデザインだけではなく、PC本体がアルミ製で熱の循環効率や故障しづらいなど、使用感に関してもデザインされている点は魅力です。
データの復旧が簡単
macOSにはバックアップ機能としてTime Machineが用意されています。
バックアップに必要なデスクを設定し簡単な設定を行うだけで、自動でバックアップを保存してくれます。
Windowsでもバックアップに優れているPCは多いですが、ここまでユーザーが直感的に利用できる製品はありません。
データ故障のリスクに備えられるという点でもメリットが大きいでしょう。
WindowsOSを利用可能
MacではWindows OSを利用可能です。
BootCampというMacが公式から出しているソフトを購入する必要がありますが、MacOSとWindows OSを共存させることが可能です。
また、サードパーティ製のParallelsやVMwareなどを利用すれば、MacOSの中にWindowsOSをインストールすることが可能です。
3DCGを仕事としてやっていると、Windows用のデータを求められることもあるでしょう。
そういった際に、素早く対応できる点もMacの魅力です。
3DCGのレンダリングに使うPCの選び方
まずは、3DCGのレンダリングに使うPCの選び方について紹介します。
これらのスペックを見てPC選びを行えば、3DCGすべての工程をワンオペで行うことができるでしょう。
CPU
レンダリングの作業には、CPUのスペックが欠かせません。
CPUはユーザーが安定してソフトウェア・アードウェアを利用できるようデータ処理を行なっているパーツです。
パソコンでタイピングを行う際、キーボードに打ち込まれた文字がリアルタイムで画面に表示されるでしょう。
ハードウェアであるキーボードから入力された信号が変換され、ソフトウェアで表示された画面に反映される――この一連の役割を担っているのがCPUです。
CPUの性能が高ければ上記のような処理速度が上がり、ストレスなく作業ができます。特にレンダリングでは素早い処理速度が求められるため、レンダリング用PC選びの中でも最も重要なパーツといえます。
GPU
GPUはグラフィックボードとも呼ばれるように、PCの画像処理や3Dグラフィックスに特化した性能を持つパーツのことです。
CPUでも画像を処理することはできますが、CPUの方が得意分野となっているため、画像処理に関してはCPUがGPUに作業を任せて、効率的に素早く計算を行なっています。
そのため、GPUのスペックが高いほどより早く綺麗に映像・画像を表示可能です。
つまり、レンダリングを行う際には、CPUのスペックを定番程度に抑えて、GPUのスペックを高めていった方がコストパフォーマンス良いPCを購入できます。
メモリ
メモリは、PC上のデータやプログラムを記憶する装置のことです。
通常、PCにはメモリが内蔵されており、そのスペックによってPCで使えるソフトウェア等の数が決まります。
よって、多数のソフトウェアを使い分ける場合にはメモリ128GBといった量が多いものを選び、あまり使わない場合には32GBの標準スペックのものを選ぶと良いでしょう。
ストレージ
ストレージにはHDDとSSDがあります。
3DCGの場合はSSDを選ぶのがおすすめです。
HDDでは処理速度に限界があり、作業がストップしてしまうケースがあるからです。
保存の読み書きの時間がかかる3DCGのレンダリングには、SSDを選ぶのがおすすめです。
3DCGのレンダリングに利用できるPCのスペック
それでは、具体的にレンダリングに利用できるPCのスペックを紹介します。
必要最低限のスペック
3DCGのレンダリングを行う場合、初心者で必要最低限スペックのものを選ぶとしても、次のスペックを持つPCを選ぶことをおすすめします。
- CPU:M1チップ
- GPU:7コアGPU
- メモリ:32GB
- ストレージ:256GB SSD
こうすることで、3DCGソフトを使用しながらWebブラウザを閲覧する程度であれば、問題なくできるでしょう。
余裕を持ってレンダリングができるスペック
少し余裕を持ってレンダリングができるスペックを狙うなら、次のようなPCを選ぶのがおすすめです。
- CPU:M1Proチップ
- GPU:24コア
- メモリ:48GB
- ストレージ:512GB SS
快適に使えるスペック
快適なレンダリング環境を整えるなら以下のスペックがおすすめです。
- CPU:Intel Xeon
- GPU:7コアGPU
- メモリ:32GB
- ストレージ:256GB SSD
3DCGのレンダリングにおすすめのMacのPC
それでは、3DCGに最適なレンダリングにおすすめのMacPCを紹介します。
M1 MacBook Air
M1 MacBookAirは持ち運びに最適な重さに仕上げられているPCです。
Apple製PCの中でも、一際重量が軽くなっています。
以前のMacBook Airは、性能が低くレンダリングに用いることは難しかったのですが、M1チップが搭載されたことにより素早くレンダリングができるようになりました。
多数のソフトウェアを使用してレンダリング作業を行う人にとっては満足できないスペックですが、初心者やシンプルなデザインを考案することが多い人にはぴったりのPCだといえます。
iMac
カラフルなデザインが特徴のiMacは、デスクトップ型のPCです。
画面にチップが内蔵されている他のPCにはない特徴を持っており、キーボードやマウスなども付属します。
また、スピーカーも内蔵されているため、映像制作には最適なPCといえるでしょう。
iMacの最大の特徴は、内蔵されているM1チップと OS Montereyの相性です。
PCにかかる負荷などをしっかりと計算しており、効率良く作業ができるようになっています。
具体的には、Macに内蔵されているブラウザアプリ「Safari」で数百のページを開けるほどのスペックとなっています。
なんといってもカラーが豊富で、お部屋の雰囲気に合わせてPCを選べる点が最大のポイントです。
中〜高スペックのレンダリング用PCを探している場合には、購入を検討してみると良いでしょう。
Mac Pro
Mac Proは本体がステンレススチールでできているPCです。
効率を最大限考え、筐体がデザインされています。
MacProの大きな特徴となるのが、拡張性の高さ。
8つのPCI Express拡張スロットが存在しているため、1台ではできなかった作業も拡張したり、必要な機能を補ったりして、3DCGレンダリングに最適なPCに組み替えることができます。
また、セキュリティ性能も高く、情報が漏れないようApple T2 Securityチップでしっかりと保護されています。
本体価格がそれなりにする機種ですが、その分最適な環境を整えることができるPCとなっています。
まとめ
レンダリングに最適な Mac PCについて解説しました。
一昔前まではMacPCはレンダリングに向かず、最適な環境を整えるのが難しいとされていました。
しかし、現在はM1チップの出現によって、環境構築が不可能でなくなりつつあります。
PCのデザインや使用感などでMacを利用したいと考えている人は、恐れることなく購入してみてはいかがでしょうか?
また、Mac PCはWindowsより本体価格が高くなりがちです。
コストパフォーマンスを抑えるために、レンダリングをクラウドレンダリングサービスに任せるのがおすすめです。
そうすることで、PC本体の価格を抑えても最高のレンダリングが実現するからです。
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