【2022】レンダリングサーバーとは?導入方法は購入・自作・レンタル!おすすめ2選


by Render Pool

5月 9, 2020

レンダリングサーバーに関する情報をお探しでしょうか?

3DのCGを制作する際などには、高速なコンピュータやサーバーが必要になります。

今回は、レンダリングサーバーについて、その意味やおすすめサーバーメーカーを紹介します。

レンダリングサーバーとは

まずは、レンダリングサーバーという言葉の意味をお伝えしましょう。

「レンダリング」「サーバー」それぞれの意味を解説し、最後に「レンダリングサーバー」について解説しますね。

レンダリングとは

まず、「レンダリング」とは何なのでしょうか?

レンダリングとは、パソコンやコンピュータを使ってMayaなどのフリーソフトを利用してイメージを処理することを意味します。

3D以外でも、動画編集やWEB、DTM(音楽制作)といったジャンルでもレンダリング処理が必要になります。

3DCG

3DCGでは、モデリングという作業を実行すると、CGの元となるイメージができ上がります。

しかし、そのままでは次のようなの処理が行われておらず、映像や画像として完成していません。

  • 物体などに対する光源の当たり具合
  • 物体や人物の色や質感などの見た目
  • 絵画風に見せたりアニメタッチに加工した状態

そのため、レンダリングを実行することで映画などのイメージとして使えるようになります。

動画編集

動画編集でもレンダリング作業が必要になります。

テレビ局などの仕事ではテレビカメラによって撮影が行われますが、そのままでは普段目にするようなテレビ映像にはなっていません。

元々の画像に、次のような編集を行います。

  • 「ワイプ」と呼ばれる画面端に表示するコマンドを追加する
  • 番組タイトルや番組中の文字を加工する
  • 映像全体にエフェクトなどの効果を入れる

そして、映像編集後に一つの動画ファイルとして書き出すためにレンダリングが行われます。

Web

Web関連でもレンダリング処理が行われています。

コンピュータは、普段人が見慣れている画像や動画ではなく、数字で表されるプログラミングで動作しています。

そのため、Webブラウザ用に次のようなコンピュータ用の設定をしておきます。

  • HTMLやCSSといった言語で写真や動画を指定する
  • ワードプレス用にPHPという言語でプラグインを設置する
  • 動画やSNSのイメージを表示させる

それらがWebブラウザ上でレンダリングされて、普段よく見るようなWebページが表示されます。

DTM

DTM関連では、レンダリングという言葉自体はあまり使用されませんが、

  • DAW(パソコン用のDTMソフト)上で、楽曲を制作する
  • 生音や打ち込み音で曲を作る
  • 効果音やエフェクトなどを追加する

という作業を行った後に、1曲の楽曲ファイルとして書き出す際にレンダリング処理を行います。

サーバーとは

では、「サーバー」とは何なのでしょうか?

サーバーはコンピュータの一種であり、パソコンとは違って「他のコンピュータのためにデータを処理する専門のコンピュータ」です。

例えば、会社や自宅のパソコンで3DCGを制作する際に、パソコンでCGのイメージを作りながら、レンダリング処理はサーバーに任せておくというような使い方ができます。

 

また、「ゲーミングサーバー」と呼ばれるサーバーもあります。

ゲーミングサーバーとは、オンラインのパソコンゲームなどでユーザーがインターネットを通して接続するサーバーのことです。

さまざまな種類があるサーバーですが、これらを導入する方法は主に2パターンに分類ができます。

  • 購入したり自作したりして所有するサーバー
  • レンタルしたり月々の費用を払って利用するサーバー

の2つが考えられます。

 

前者のサーバーは、パソコンを所有するのと同じイメージです。

後者のサーバーは、業務や趣味でデータ処理をするためにレンタルするサーバーです。

 

ホームページ(Webサイト)を運営するためには、Webサーバーを契約する必要がありますが、これも後者のサーバーです。

ワードプレスなどを利用して、ホームページやWebサイトを運営するには、そのホームページの材料となる素材をWebサーバーに保管しておく必要があります。

HTMLファイルなどをWebサーバーにアップロードすることでホームページやWebサイトが閲覧できるようになります。

このように、サーバーはさまざまなシーンで使われています。

レンダリングサーバーとは

それでは、本題である「レンダリングサーバー」とは何なのでしょうか?

レンダリングが「CGなどのコンピュータ処理」、サーバーは「その処理をする専門コンピュータ」でした。

つまり、レンダリングサーバーは「CGのレンダリングなどを処理する専門のコンピュータ」です。

 

3DCGや動画編集のレンダリングは、コンピュータにとってとても重い作業になるため、メインパソコンの負荷がかかり過ぎないようにレンダリングサーバーを使って処理を分散しスピードアップさせます。

レンダリングサーバーにも、前述したように購入したりして所有するサーバーとレンタルサーバーがあります。

用途によって使い分けてみましょう。

レンダリングサーバーを導入する方法

それでは、ここからはレンダリングサーバーを導入する方法をお伝えしていきます。

レンダリングサーバーを導入するには、次の3パターンが考えられます。

  1. サーバーを購入する
  2. サーバーを自作する
  3. サーバーをレンタルする

お好みに合わせて選んでみましょう。

方法①:サーバーを購入する

レンダリングサーバーを導入する方法の1つ目は、サーバーを購入するパターンです。

サーバーを購入する場所は複数あります。

  • コンピュータメーカーのWebサイトから申し込み、フォームや電話問い合わせ、メール問い合わせで直接購入する
  • 専門の仲介業者にお願いして購入する
  • パソコン専門店のプロ用パソコン事業部や法人事業部から購入する

ことが考えられます。

利用しやすい方法で購入しましょう。

方法②:サーバーを自作する

レンダリングサーバーを導入する方法の2つ目は、サーバーを自作する方法です。

パソコンは自作することができますが、同様にサーバーも自作することが可能です。

 

サーバーとパソコンの大きな違いは、「搭載されているOS」です。

ですので、通常のパソコンにサーバー用OSをインストールするとサーバーとして利用することができます。

 

サーバー用OSとしては、「Windows Server」「Linux」などが有名です。

ただ、 3DCGのソフトにもよりますが、レンダリングサーバーの場合は複数のOSが混在していても処理が可能です。

 

例えば、1台にWindows Server、もう1台にWindowsのプロフェッショナル版、もう1台にLinuxといった状態でも、レンダリングは分散して処理を行えます。

お好みのOSを選択しましょう。

 

OS以外には、

  • メインエンジンとなるCPU
  • サブエンジンとなるメモリ
  • メイン記憶装置となるHDDやSSD
  • GPU
  • 電源
  • 筐体

などを用意する必要があります。

方法③:サーバーをレンタルする

レンダリングサーバーを導入する方法の3つ目は、サーバーをレンタルする方法です。

Webサーバーを含め、サーバーはレンタルしたりクラウド型のサーバーを契約することができます。

さきほどお伝えしたように、サーバーは購入したり自作したりすることもできますが、大変作業が難しくなります。

 

クラウド型のレンダリングサーバーは、すでに大量のサーバーがインターネットの向こう側に用意されているため、早い場合はその日からレンダリングを高速化できます。

早急にレンダリングのスピードアップを考えている場合には、導入を検討してみてください。

おすすめのレンダリングサーバーメーカー

レンダリングサーバーを購入したり自作したりする場合、おすすめのサーバーメーカーがあります。

ここでは、2社を紹介しましょう。

おすすめ①:DELL(デル・テクノロジーズ)

PowerEdge

画像引用元:DELL

 

レンダリングサーバーのおすすめメーカーの1つ目は、DELL(デル・テクノロジーズ)です。

DELLは、日本を含めた国際社会でトップシェアとなっているコンピュータメーカーです。

アメリカを発祥とし、日本でも主に法人向けとして活動しています。

 

サーバーとしては「Power Edge」を販売しており、レンダリングサーバーとしても利用できます。

このタイプのサーバーは、CPUに専用の「Xeon」という種類を採用しており、高速に処理ができます。

おすすめ②:hp(ヒューレット・パッカード)

hp(ヒューレット・パッカード)

画像引用元:hp(ヒューレット・パッカード)

 

レンダリングサーバーのおすすめメーカーの2つ目は、hp(ヒューレット・パッカード)です。

DELLと同様に世界全体でトップシェアとなっています。

アメリカからスタートした企業で、法人向けからコンシューマー向けまでコンピュータを製造しています。

現在、サーバーなどの販売は、「ヒューレット・パッカード・エンタープライズ」が行っており、レンダリングサーバーとしても利用できます。

クラウド型レンダリングサーバーを利用してみる

レンダリングを高速化するには、サーバーをより高性能なものに変更するなどさまざまな方法があります。

ただ、レンダリングサーバー導入は非常に高額になる場合があり、また手間もかかります。

 

その場合、「クラウド型レンダリングサーバー」を利用する方法があります。

クラウド型レンダリングサーバーでは、インターネットの向こう側に数百台などのレンダリング用コンピュータが用意されており、自社でサーバーなどを高額なものに買い替えしなくても、レンダリングのスピードを大幅にアップできます。

レンダリング高速化の一つの方法としておすすめです。

まとめ

レンダリングサーバーについて、紹介してきました。

Render Pool(レンダープール)では、1,000台以上のレンダリングサーバーを用意しており、場合によっては何時間もかかるレンダリングを数分に短縮できます。

また、1クリックでの簡単なアップロードにも対応しています。

ぜひ、快適なレンダリングをお楽しみください。