【2020】3D用レンダリングソフトはフリーで使える?おすすめソフト・注意点


by Render Pool

6月 22, 2020

3D画像や動画を作製するとき、レンダリングは必須の作業です。

レンダリングソフトは数多くありますが、ライセンス費用が高額なものがほとんどです。

できればフリーソフトを利用したいと考える人も少なくないでしょう。

この記事では、レンダリングソフトの役割と、フリーで使えるおすすめのソフトを紹介します。

3D用レンダリングソフトとは

画像や動画に、視覚効果や音声などの要素追加が完了したら、最後に「レンダリング」という工程をおこないます。

3D CADやCG製作でのレンダリングとは、物体の質感や色、光の方向などの要素を統合する作業です。

レンダリングをおこなうことで、一つの画像や動画として出力が可能になります。

レンダリング作業をおこなうソフトウェア

レンダリングは、レンダリング機能を備えたソフトウェアを使って実行します。

総合型ソフトウェア

総合型ソフトウェアとは、レンダリングだけでなくデザインやモデリング、エフェクトなどもおこなえるソフトウェアのことです。

編集した画像や動画を視聴・保存するために、レンダリングは必須の工程です。

そのため、レンダリングは多くのソフトウェアに標準装備されています。

レンダリング専用ソフトウェア

レンダリングに特化したソフトもあり、「レンダラー」や「レンダリングエンジン」と呼ばれます。

目的によって最適なソフトは異なる

3Dのレンダリングに対応しているソフトは、有料・無料ともに多数あります。

ソフトによって利用できる機能が異なり、ライセンス費用も幅が広いです。

予算や、求めるアウトプットに合ったソフトを選択することになります。

 

機能・費用だけでなく、操作性の違いもあります。

内蔵の形状モデルを組み合わせるだけで作製可能な初心者にも操作しやすいソフトや、ダウンロード不要でブラウザだけで利用できるものなど、使い勝手もさまざまです。

3D CAD

主に建築やプロダクトデザインなどで利用されるのが3D CAD用のソフトです。

無料で使えるものは「FreeCAD」などがあります。

3D CG

3DCG用のフリーソフトは、ゲーム、アニメーション、広告など幅広い用途で利用されています。

有償ソフトとしては「Maya」や3ds Maxなどが有名で、フリーソフトは「Blender」や日本製の「Metasequoia」などがよく使われています。

フリーソフトを使うメリット

3D用有料ソフトの難点は、高機能であるもののライセンス料が高額になる点です。

たとえば、ゲーム制作や映画でも使われるMayaや3ds maxは、1ライセンスあたり年額で20万円から30万円かかります。

個人や小さな企業では手を出しにくい金額です。

いきなり高額なソフトを購入するのは難しい人におすすめの選択肢が、フリーソフトの利用です。

メリット①:全部あるいは一部機能を無料で利用可能

フリーソフトの最大のメリットは、無料で利用できることです。

ソフトによって、全機能を無料で使えるもの、一部無料で開放しているものがあります。

フリーソフトの中には機能が少なかったり使い勝手が悪かったりするものもありますが、無料で使えるので「とりあえず試してみる」ことが可能です。

メリット②:初期コストを抑えることができる

3D製作には、ソフト以外にも高性能のPCやGPUなどが必要になり、高額な初期費用がかかります。

最初はフリーソフトを利用することで、初期投資を抑えることが可能です。

ソフトウェアにかかるコストを削減できる分、ハードウェアにお金をあてることができます。

メリット③:機能や使い勝手を確認できる

ソフトを購入して機能が充分でなかったり、操作性が良くないと大きな損失になりますよね。

また、オーバースペック過ぎて機能が使いこなせない、もっと安いソフトで充分だったというケースも考えられます。

フリーソフトの場合は、課金せずに機能や使い勝手を確認できるため安心です。

有料ソフトでも、一定期間は無料利用ができるものがあります。

望む機能が使えるか、使い勝手が良いかを確認するのに便利です。

メリット⑤:初心者でも気軽に始められる

これから3DCGの勉強をはじめたい人も、まずはフリーソフトを利用することをおすすめします。

有料ソフトは初心者では使いこなせない機能も多く、いきなり手を出すのはコストパフォーマンスが悪くなります。

ある程度フリーソフトで技術を身に着けてから、有償版を利用すると良いでしょう。

 

フリーソフトの中には活発なユーザーコミュニティが存在するものもあります。

他のユーザーへ気軽に質問することもできるので、一人で学ぶのが不安な人はこのようなソフトを選ぶと良いですよ。

フリーソフトを使う注意点

多くのメリットがあるフリーソフトですが、使用前に注意点やリスクについても把握しておく必要があります。

安易に利用してしまうとさまざまなトラブルを招く可能性があるのです。

注意点①:機能が充分ではない

フリーソフトを利用する段階で理解しておくべきことは、ソフトによっては機能が制限されている可能性が高いことです。

たとえば、利用できるモデルや効果などが限定的だったり、一部の機能しか使えないケースがあります。

また、期間限定で無料試用ができるソフトの場合、規定の日数を過ぎたら保存や書き出しができなくなることがあります。

有料に移行しない場合、作製したデータがどうなるのか確認しておく必要があります。

注意点②:充分なサポートを期待できない

フリーソフトは、個人や小規模な会社が提供していることも多いです。

サポートが不十分であるため、使い方がわからなくなったりトラブルが発生したりした際に、自力で解決しなくてはならないこともあります。

ソフト利用によるトラブルは自己責任と規定されていることがほとんどなので、万が一経済的な損失が生まれても保証はされません。

ただし、ソフトによっては活発なユーザー同士のサポートコミュニティができている場合があります。

注意点③:セキュリティ面の不安

フリーソフトを使う際に軽視できないのが、セキュリティ面です。

データを抜き取るなど、悪意があるソフトが存在する場合もありますが、開発者の技術不足によるバグでPCやデータが破壊されることもあります。

信頼性の低いソフトウェアを利用することはリスクが高いため、開発者が不明確なものは避けるべきでしょう。

注意点④:突然サービスが終了する場合がある

フリーソフトは、なんらかの理由で突然サービスが終了することがあります。

有料ソフトでもサービスが停止することはありますが、通常は事前の予告や、代替策の案内があります。

しかし、フリーソフトは無料だからこそ、終了時のサポートも多くは期待できません。

フリーソフトを利用する場合はもしもの時を考えて、自分でバックアップを準備したり代替ソフトを調べておく必要があるのです。

おすすめのフリーソフトは「Blender」

Blender

画像引用元:Blender

 

数あるフリーソフトの中で、おすすめは「Blender」です。

Blenderは3DCGの作製からレンダリングまで実施でき、完全無料で利用できます。

2020年6月時点では、Blender 2.8が最新版です。

特徴

Blenderは、オランダの非営利団体「ブレンダー・ファウンデーション」が主要開発元のオープンソースの総合3DCGソフトウェアです。

初版は1998年にリリースされており、20年以上に渡って世界中で利用されています。

完全無料ながらプロも利用する商用ソフトに並ぶ高機能を誇ります。

海外のソフトウェアですが、日本語に対応しているため英語に不安がある人も安心です。

 

Blenderには活発なユーザーコミュニティが存在し、アップデートも頻繁におこなわれるため信頼性・機能性の高いソフトと言えます。

また、Windows、MacOS、Linux、UNIXに対応しており、幅広い環境で利用できる点も魅力です。

 

独特な操作性のため、初心者には使いこなすのが難しいとされていました。

2019年7月30日にBlender 2.8がリリースされ直感的な操作がしやすくなり、使いやすさが向上したと言われています。

機能

Blenderは非常に高機能な3DCGソフトです。

  • デザイン
  • モデリング
  • マッピング
  • ライティング
  • アニメーション
  • レンダリング

といったさまざまな機能を備えています。

レンダラー(レンダリングエンジン)は、Cycles、Eevee、Workbenchの3種類が用意されており、アニメ画のような画質になる「トゥーンレンダリング」も可能です。

画像だけでなく動画編集も可能であるため、幅広い用途で利用することができます。

3DCG製作で必要な機能はほぼ網羅しており、使いこなすことができれば有償ソフトなしで創作活動が可能と言えます。

利用方法

Blenderは、公式サイトからダウンロード可能です。

ソフトをインストールしたら、すぐに利用開始できます。

バージョンアップごとに操作性は向上しているものの、初心者がすぐに使いこなすことは難しいソフトです。

まずはBlenderの機能や操作方法を学ぶ必要があります。

個人利用CADソフトは「Fusion 360」もおすすめ

Fusion 360は、アメリカのソフトウェア企業、オートデスクの3D CADソフトウェアで、3次元の立体形状を設計することができます。

クラウドベースで動作するため、複数の端末でアクセスしたりチームでのデータ共有が簡単にできたりすることも魅力です。

学生や個人は無料

Fusion 360は有償ソフトですが、学生や教育機関、非営利団体、スタートアップ企業そして個人利用の場合は無料で利用が可能です。

無料期間は30日と設定されていますが、商用利用でない限りはずっと無料で利用することが可能です。

ものづくりをはじめたい個人や、資金力の乏しい小規模なチームにおすすめです。

概要

Fusion 360は、さまざまな3Dモデルを作製できるソフトです。

ネジなどの細かい部品から、ビルなどの建築物まで設計することが可能です。

2Dの下絵を3Dモデルにするこや、逆に3Dを2D図面に変換もできます。

 

WindowsとMacOSに対応していますが、iPadやAndroid用アプリも備えているため、タブレットで利用可能な点も魅力。

3Dプリンターなどを使ってものづくりを楽しみたい個人から、法人組織での利用にも対応できます。

機能

Fusion 360は、コンセプトデザインから製造までの一連の工程を実施できる機能を備えています。

  • モデリング
  • アセンブリ
  • 作図
  • CAM
  • アニメーション
  • レンダリング

といったさまざまな機能があります。

3Dプリンターを使って立体モデルを造形するデータ出力も可能です。

 

Fusion 360のもう一つの特徴は、クラウドベースのソフトウェアであることです。

プロジェクト管理機能もついているため、チームでの作業に適しています。

SOLIDWORKSやイラストレーター、AutoCADなどのソフトとも互換性が高いため、機能に合わせて複数のソフトを使っている場合にもメリットが大きいです。

利用方法

Fusion 360は、オートデスクのホームページからダウンロード可能です。

「体験版を無料ダウンロード」から、ソフトをダウンロード。インストール終了後、アカウントを作成/ログインすればすぐに利用することができます。

体験版のライセンスは30日間ですが、

  • 学生、教育機関
  • 非営利団体、スタートアップ、愛好家(個人)

に該当する場合は、無料で継続利用が可能です。

フリーソフト利用以外のレンダリング方法

フリーソフトを使えない場合、レンダリングをおこなうにはどんな選択肢があるのでしょうか?

有料ソフトを利用

無料で使えるソフトがない、あるいはフリーソフトでは機能が不足している場合、まず検討されるのは有料ソフトの利用です。

有料ソフトは国内外の多くの企業から発売されています。

機能、操作性、値段などを比較し、自分に合ったものを選ぶことができます。

学生や非営利団体などは無料で使える有料ソフトもある

有料ソフトでも、Fusion 360のように学生や非営利団体は無料で使えるものもあります。

特別な手続きが必要な場合はありますが、有償版のソフトをフリーで利用できることは大きなメリットです。

有料ソフトを購入する前に、無料版を利用できないか調べてみましょう。

ハードウェアレンダリング

ハードウェアレンダリングとは、コンピュータのグラフィックボードとドライバを使って、ディスク上でイメージをレンダリングする方法です。

ソフトウェアレンダリングよりも高速に処理がおこなわれますが、イメージの精度は劣ることが一般的です。

ハードウェアレンダリングでは生成できない効果もあるため、注意が必要です。

また、グラフィックボードの制限を受けるため、ソフトウェアレンダリングよりも柔軟性に欠ける部分があります。

クラウドレンダリング

近年、クラウドサービスが増加する中で、レンダリングもクラウド型が登場しています。

ソフトウェア、ハードウェア上ではなく、クラウドを使ったレンダリングが「クラウドレンダリング」です。

クラウドサービスは、ITリソースをオンデマンドで利用できる仕組みのことです。

クラウドレンダリングは、パソコンにソフトウェアをインストールせず、ブラウザ上で利用できるレンダリングを指します。

 

レンダリングを高速化するためには高いスペックのPCやグラフィックボードが必要です。

ハードウェアを揃えるコストとあわせて、レンダリング中は他の作業ができないなど課題があります。

また、サーバを複数用意する必要があるなど、大きな投資が必要なのです。

 

しかし、クラウドレンダリングサービスを利用すれば、これらの初期投資が不要になります。

レンダリングの速度はPCのスペックに依存しないため、機器を買い揃える必要がなく、サーバの増強も不要です。

レンダリングの操作も、ファイルをクラウドサービスにアップロードするだけなど、学習コストも下げることができるのです。

 

クラウドレンダリングのデメリットとしては、月々の利用料が発生し、料金を把握していないと高額な出費になる恐れがある点があります。

まとめ

フリーソフトは、効果的に使いこなせば多くのメリットがあります。

特に、これから3D製作を学びたい人には、初期コストを大幅に抑えられるためピッタリです。

レンダリングの速さはPCなどの機器のスペックに依存するため、ソフトウェアにかかる費用が浮いた分、高性能な機器に投資することが可能です。

フリーソフトならではのリスクもありますが、一定の歴史とユーザー数があるソフトは信頼性も高く、情報も多いです。

この記事で紹介したようなシェアが高いソフトから利用してみることをおすすめします。

 

Render Pool(レンダープール)は、クラウドベースで利用できるレンダリングサービスです。

数時間かかることもあるレンダリングを、数分で完了することもできます。

Render Pool

料金はプリペイド式を採用しているため、予算をオーバーするリスクを防ぐことが可能です。

ご興味のある方は、公式サイトを一度チェックしておくと良いですよ。