【2020】Blender(ブレンダー)のモデリング手順は?初心者向けに画像付きでコツを紹介


by Syuya Mukai

9月 17, 2020

Blenderでは、CG制作のさまざまなことができますが、その中でも「モデリング」という作業は、CG制作の始まりと言っても過言ではありません。

そこで、今回はBlenderを使用したモデリングのやり方を、実際の簡単な作例に沿って紹介します。

モデリングとは

CG制作におけるモデリングとは、「もの」の形を作る作業です。

映画などで見るキャラクターや怪獣、建物、車や飛行機といった乗り物、はたまた現実にはないもの、あらゆるものがこの「モデリング」という作業で形作られます。

モデリングで造形したものにアニメーションつけたり色などの質感をつけたりしていくため、CG制作の始まりと言っても過言ではありません。

 

モデリングの手法にはポリゴンの頂点や面を操作して造形する「ポリゴンモデリング」や、粘土でこねるように造形ができる「スカルプトモデリング」などがあります。

Blenderでは、その他のCG制作ソフトにあるような一般的なポリゴンモデリングの機能はもちろん、スカルプトも可能です。

Blenderでモデリングできるようにするまでの設定

この記事では、例に沿って「ポリゴンモデリング」を行ってみます。

そのため、まだBlenderをダウンロードしていない方は、次の方法でダウンロードしてみてください。

ダウンロード方法

Blenderは公式ホームページからダウンロードすることができます。

リンク先で青色の「Download Blender [バージョン]」をクリックすることでダウンロードが始まります。

Blenderのダウンロード画面

macOSやLinuxなどの場合は、下の「macOS, Libux, and other versions」をクリックして、該当するものをダウンロードします。

あとは各OSの指示に従って、インストールすれば完了です。

日本語設定

Blender(ブレンダー)では、UIを日本語化することができます。

しかし、海外の方が圧倒的に情報が多いため、英語のままの方がわかりやすい場合も多くあります。

英語でも慣れてしまえば、まったく苦にはならいでしょう。

 

それでも「英語は……」という方は、次の方法で日本語にすることができます。

1. 左上のメニューから「Edit」→「Preferences」を選択します。

「Preferences」を選択

2. Blender Preferencesウィンドウの「Interface」で「Translation」にチェックを入れます。

「Language」を「Japanese(日本語)」にし、「Tooltips」と「Interface」にチェックを入れます。

「Tooltips」と「Interface」にチェックを入れる

Blenderで簡単なお家をモデリングしてみよう

ポリゴンモデリングで実際に簡単なお家をモデリングをしてきます。

また、モデリングしただけは形状を作っただけなので、レンダリングという光や影を計算して、画像として書き出す作業も行ってみます。

作成するお家

ボックスから家のベースを作る

デフォルトであるBoxを利用して、家のベースを作ります。

1. TABキーを押して、ポリゴンの編集モードに入ります。

2. Loop Cutツールを選択、Cubeに1本エッジ入れます。

エッジ入れる

3. 左からMoveツールを選択し、上部真ん中の頂点を2つ選択します。

上部真ん中の頂点を2つ選択

4. 上(Z軸)方向に選択した頂点を移動し、屋根のベースを作ります。他の部分の頂点を移動して形を好みの形にしたり、整えてもOKです。

屋根のベースを作る

ドアを作る

ドアを作っていきます。

1. TABキーを再度押して、編集モードから抜けます。

2. Shift+Aを押して、「Mesh」→「Cube」でCubeを作成します。

Cubeを作成

3. ScaleツールやMoveツールを使用して、大きさや位置を調整します。

大きさや位置を調整

4. 再度Boxを作成し、大きさや位置、角度を調整し、ドア枠を作成します。Shift+Dでオブジェクトを複製することもできます。

ドア枠を作成

屋根を作る

続いては、屋根を作っていきます。

1. 家のベースをShift+Dで複製します。複製した後にEscapeキーを押すことで、位置をずらさずに複製することができます。

2. TABを押し、編集モードで複製した家の上面以外を選択して、Ctrl+Xで面を削除します。面(フェース)や頂点の選択は左上の「Edit Mode」の横のボタンで切り替えることができます。

面を削除

3. 削除された部分以外(残った上面)が選択されている状態で、右クリックをし、「Extrude Faces Along Normals」をクリックし、厚みを付けます。Extrude は押出で、ポリゴンを押し出して厚みを付けたり伸ばしたりすることができます。

Extrude Faces Along Normals

4. その他の部分もExtrudeして、軒先などを作成します。

軒先などを作成

地面を作る

Shift+Aを押して、「Mesh」→「Plane」を作成、拡大、移動をし、地面として配置します。

地面として配置

これでモデリングは完了です。上記と同じ手順で、お好みで窓などを付け加えても良いでしょう。

色を付けてレンダリングしてみる

色(マテリアル)を設定して、レンダリング(光などを計算して、出力する作業)をしてみます。

1. 屋根を選択して、右のマテリアルプロパティからNewをクリックして、マテリアルを適用(アサイン)します。

マテリアルを適用

2. 新しくアサインしたマテリアルの「Base Color」を赤に設定します。

「Base Color」を赤に設定

3. 屋根と同じように他のオブジェクトもマテリアルをアサインして、色を設定していきます。

4. 次にRender Engineを設定します。プロパティのカメラのマークのタブを選択し、「Render Engine」を「Cycles」に設定します。
Render Engineはレンダリングをするためのソフトウェアのようなもので、Blenderでは他にもEeveeやサードパーティのRadeon ProRenderなどを使用することができます。

Render Engineを設定

5. 「Light」を選択して、「Sun」をクリックし、「Strength」を3などに設定します。これはライトを太陽をシミュレートする設定にし、明るさを弱めました。

「Strength」を3に設定

6. カメラを選択した状態で、Ctrl+テンキーの0を押し、Viewの「Look Camera to View」にチェックを入れて、カメラの位置を調整します。

Look Camera to View

7. F12キーを押すと、レンダリング画像が表示されます。

レンダリング画像が表示

Blenderでレンダリングを効率的に行うには

今回はシンプルな形状なのでレンダリングはすぐに終わりましたが、複雑な形状であったりたくさんのオブジェクトがあったりするシーンでは、レンダリングに多くの時間がかかります。

さらに、動画を制作するときは、1秒の映像を作成するのに30枚ほどの画像をレンダリングしなくてはならないため、膨大な時間がかかります。

そこで、クラウド型レンダリングサーバーの「Render Pool(レンダープール)」などを利用すると、クラウド上で短時間でレンダリングをすることができます。

RenderPool

クラウド型レンダリングサーバーは、インターネットの向こう側に数百台などのレンダリング用コンピュータが用意されており、レンダリングのスピードを大幅にアップできます。

自身のPCをレンダリングに使用しないため、レンダリング中も他の作業に集中することができます。

また、レンダリングにはPCのリソースをフルに長時間使うので、電気代などのコストも実はかかっています。

私たちRender Pool(レンダープール)もレンダリングサーバーを用意していますので、レンダリングの効率化やコスト削減の一つの方法としておすすめです。

まとめ

簡単な例に沿って、実際にBlenderでポリゴンモデリングをしてみました。

このようにプリミティブ(元から入っている3Dオブジェクト)と呼ばれるCubeやPlaneなどをベースに頂点や面の移動やオブジェクトの複製、拡大縮小、回転などを繰り返すことで目的の形に造形していきます。

 

今回はとてもシンプルな形状でもモデリングに時間がかかったかもしれませんが、慣れてくるとモデリングのスピードも速くなりますし、キャラクターや建物、車などももちろん作成することができます。

まずは、何でも良いので自分の好きなものを作ってみるのが一番の練習になるでしょう。

 

また、モデリングをしたものを画像、または映像として書き出す際はさきほどお伝えしたようにレンダリングをします。

仕事ではもちろん、趣味でもクリエイティブでない部分に時間をかけるのは非常にもったいないので、Render Poolなどのクラウド型レンダリングサーバーの利用がおすすめです。