【2020】GPUレンダリングとは?おすすめGPUレンダリングサービスの比較


by Render Pool

3月 22, 2020

デザインやアニメーション制作に関わっていると、「GPUレンダリング」というキーワードが出てきます。

ワード、エクセル、インターネット閲覧などであれば、パソコンなどのスペックはあまり必要ありませんが、3Dアニメーションの制作業務など「GPUレンダリング」と呼ばれる作業となると、かなりハイスペックのパソコンを用意する必要があります。

では、GPUレンダリングとは何か、クラウドのレンダリングサービスは必要なのかも含めて具体的に解説していきます。

GPUレンダリングとは?

GPUレンダリングには、2つのキーワードが入っています。

「GPU」と「レンダリング」です。

 

GPU(Graphics Processing Unit、グラフィックプロセッサー)とは、パソコンやコンピューターなどに搭載されている映像を表示させるためのチップのことです。

このチップは、グラフィックカードと呼ばれるパーツ上にあります。

 

一方、レンダリングとは、パソコンやコンピューターなどを利用して、デザイン、3D、アニメーションなどを計算して表示させることを意味します。

また、その成果物自体をレンダリングと呼ぶこともあります。

例えば、実際の現場では、デザイン事務所での3Dイラスト制作や、建築スタジオでのCG映像制作などでレンダリングがおこなわれます。

 

まとめると、GPUレンダリングとはグラフィックカード上のGPUで映像などの処理を行うことを意味します。

では、次からはGPUレンダリングとパソコンの必要スペックを見ていきます。

レンダリングとパソコンの関係①:CPU

先ほどお伝えしたように、GPUレンダリングはかなりスペックの高いパソコンを要求します。

例えば、「Celeron(セレロン)」と書かれたCPUを搭載した低価格帯のパソコンでレンダリングをおこなうことはやや厳しいでしょう。

レンダリングでは、パソコンの

  • CPU
  • メモリ
  • グラフィックカード
  • ハードディスク

の4箇所が重要なパーツです。

高スペックになればなるほど、高速に処理を行うことができます。

 

パソコンやコンピューターでレンダリング処理を行う際に、一番重要なのがCPU(Central Processing Unit)です。

日本語に訳すと「中央演算処理装置」です。

例えば、3DのCG制作ソフト「MAYA」を利用するには、Intel社製の「Core i9」「Core i7」など高性能なCPUがおすすめです。

サーバー・ワークステーション用のCPU、「Xeon(ジーオン)」が使われていることもあります。

 

一概には言えませんが、基本的にはCPUのコアと呼ばれる情報処理用のチップ数が多く、周波数(GHz、ギガヘルツ)の値が大きいほどレンダリングのスピードが上がります。

また、以前まではCPUといえば、Intel社のほぼ独占市場でしたが、AMD社の「Ryzen(ライゼン)」CPUが現在レンダリングをおこなうプロフェッショナルの人々から高評価を得ています。

予算や好みで選ぶと良いでしょう。

レンダリングとパソコンの関係②:メモリ

CPUがパソコンやコンピューターの「メインエンジン」だとすると、メモリは「サブエンジン」のようなものです。

CPUと同様に、レンダリングをおこなう際はできる限り多くのメモリが必要です。

簡単な画像編集を行う程度であれば、メモリは8GB程度でも足りますが、3DCGや高度な動画編集などの場合は最低でも16GB、予算に問題がなければ32GBや64GBのメモリを選ぶ方が安全です。

  • CPUやメモリの容量が少ない
  • 型が古い
  • コア数が少ない

といったように低スペックのパソコンでレンダリングを行うと、非常に処理に時間がかかります。

最悪の場合、パソコンやコンピューターがフリーズ(動作停止)してしまいます。

業務でGPUレンダリングをおこなう場合は、メモリをできる限り多く搭載しておきましょう。

レンダリングとパソコンの関係③:ハードディスクとSSD

レンダリングの処理スピードアップために、CPUとメモリをチェックした後は、ハードディスクとSSDもチェックが必要です。

ハードディスクはパソコンやコンピューター上のデータを記憶して保管しておくパーツですが、近年「SSD(Solid State Drive、ソリッドステートドライブ)」と呼ばれるパーツに変わってきています。

ハードディスクは、記憶装置としてメインのパーツだったため、現在は大容量でも安価になっています。

 

ただ、レンダリングを行う際には転送スピードに少々難があります。

SSDはハードディスクよりも転送速度が大幅に改善されています。

容量に比べてコストがハードディスクよりも割高ですが、普及が進み価格が下がってきています。

ですので、業務でGPUレンダリングをおこなう際にはハードディスクではなく高速なSSDを選択しましょう。

レンダリングとパソコンの関係④:グラフィックボード

映像処理のGPUが搭載されたグラフィックボードは、別名として

  • ビデオボード
  • ビデオカード
  • グラフィックカード

などと呼ばれています。

CPUやメモリと同様に、GPUレンダリングをおこなう際はより高性能なグラフィックボードが必要です。

グラフィックボードには、オンボードのタイプと個別に取り付けるタイプがあります。

オンボードのタイプは、パソコンのマザーボードと呼ばれるパーツの「チップセット」と呼ばれる部分に搭載されています。

 

ただ、オンボードのグラフィック機能はCPUに高負荷をかけますのでレンダリングの業務には向いていません。

GPUレンダリングの際には、個別のタイプのグラフィックボードをお使いのパソコンやコンピューターに搭載する必要があります。

GPUレンダリング向けのグラフィックボード製造メーカーとしては、「NVIDIA社」が有名です。

 

NVIDIAが製造しているグラフィックボードでは、「GeForce」というシリーズと「Quadro」いうシリーズがあります。

GeForceは基本的には、ゲーマーなどのコンシューマ向けです。

Quadroは、プロフェッショナルや業務用です。

 

ただ、GeForceでもMayaやAfterEffectsなどのソフトウェアは動作しますので、レンダリングで利用することはできます。

また、NVIDIAのGeForceと二大勢力であったグラフィックボード「Radeon」が大手半導体メーカーであるAMD社に吸収されたため、急激にRadeonの評価が上がっています。

以上から、GPUレンダリングのグラフィックボードを選ぶ際はNVIDIA社やAMD社製がおすすめです。

GPUレンダリングサービスの比較

ここまでは、GPUレンダリングのご説明や、GPUレンダリングに必要なパソコンのスペックなどを紹介してきました。

レンダリングを行うには高スペックなパソコンやコンピューターが必要ですが、専門業者に依頼するとその導入費用は非常に高くつきます。

また、費用を抑えるために自作でパソコンのアップグレードをおこなうと非常に高度な技術が必要になります。

 

そこで必要となりそうなサービスが、「GPUレンダリングサービス」です。

GPUレンダリングサービスとは、クラウドで利用できるGPUレンダリングです。

インターネットの向こう側に、レンダーファーム(GPUレンダリングサービスのためのコンピューター群)が用意されており、ご自身がレンダリングしたいファイルやプロジェクトをアップロードすると、高速でレンダリングをおこなうことができます。

サービスによっては、数千のGPUが利用されているため、自社のパソコンでおこなうレンダリングよりも大幅なスピードアップとなります。

 

最近では、インターネットの高速化により「クラウド」「サブスクリプション」といったインターネットサービスが増えてきており、以前より手軽に利用できます。

クラウドとは、「雲」という意味で、自社パソコンにインストールしなくても使えるネットワーク上のサービスのことです。

GPUレンダリングも、クラウドの時代に入ってきています。

 

レンダリングのスピードに悩んだら導入を検討してみるのも良いのではないでしょうか?

それでは、ここからはGPUレンダリングサービスを3社ご案内します。

GPUクラウド byGMO

GPUクラウド byGMOは、インターネット企業の大手GMOがおこなっているGPUレンダリングサービスです。

NVIDIA社のGPUが導入されており、早い場合は申し込みを行った日から利用することができます。

レンダリングだけでなく、AIにも対応しています。

Google Cloud Platform

Google Cloud Platformは、Google社が提供しているGPUレンダリングサービスです。

NVIDIAのGPUが採用されています。

数千のGPUが用意されているため、高速な処理が可能です。

セキュリティも、Googleですので安心です。

Render Pool

Render Poolは、高速なレンダリングを実現したレンダーファームです。

先ほどお伝えした急速に評価を伸ばしているAMD社のRadeonを採用しています。

1,000台以上のサーバーで処理を行います。

また、CINEMA 4DやBlenderなど主要ソフトに対応しており、VFXや3DCGのスピードアップが可能です。

まとめ

GPUレンダリングについて紹介してきました。

レンダリングは何かとコストがかかるため、クラウドのレンダーファームを利用することも一つの手です。

3Dなどのレンダリング業務では、より素晴らしい作品を制作することが重要ですので、パソコンの遅い処理時間やフリーズに時間を割かれることはとてももったいないことです。

 

「時間を買ってしまう」ということは、ときにビジネスでは必要だと言われています。

GPUレンダリングサービスは時短とビジネス効率化の一手となるかもしれません。