【2024】3DCG・レンダリングに最適なPCの選び方は?おすすめ5選


by Render Pool

7月 14, 2024

3DCGの制作をしている方であれば、自身が使用するPCにはこだわりがあることでしょう。

モデリングの際は特に気にならないPCのスペックも、最終仕上げのレンダリングになると気になってしまうものです。

とはいえ、どのような基準でレンダリングに最適なPCを選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、3DCGに最適なPCの選び方を解説するとともに、おすすめのパソコンメーカーを5つ紹介します。

加えて、価格帯別に最低限必要なスペックも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

3DCGに最適なPCの選び方

3DCGに最適なPCを選ぶ際、重要となるポイントは大きく分けて4つあります。

  • CPU
  • グラフィックボード
  • メモリ
  • ストレージ

この4つの表示を確認することで、自身の作業環境に最適な1台を選ぶことができるでしょう。

CPUで選ぶ

CPU(Central Processing Unit)は直訳すると「中央演算処理装置」となり、簡単にいえばPCの脳の役割を持ちます。

主にコンピュータ周辺の機器やソフトウェアなどから送られてくる指示を確認・処理する機能を搭載しています。

一般的には、スペックが高ければ高いほど処理能力が高くなるのです。

処理の速度が上がるということは、余分な待ち時間を減らせるということです。

つまり、その分クオリティコントロールに時間をかけられるのです。

また、CPUの処理速度を上げる方法はCPUそのものの能力を上げるだけではありません。

CPUのコアを複数用意し、一つひとつの処理を素早くする方法もあります。

いわゆる「クアッドコア」「オクタコア」などと呼ばれるものです。

この場合、クアッドコア(4コア)よりもオクタコア(8コア)の方が、処理速度が速くなります。

3DCGのレンダリングを行う目的でCPUを選ぶならオクタコア(8コア)はあると良いでしょう。

具体的には最新のCore i7、Core i9のPCを購入できれば十分だといえます。

グラフィックボードで選ぶ

グラフィックボードはGPU(Graphics Processing Unit)とも呼ばれ、主にディスプレイに映る画像処理を行うための部品です。

実際のところ、CPUやマザーボードに直接グラフィックボードの役割を担うパーツが用意されているからです。

このような状態のものを「オンボードグラフィック」といいます。

しかし、独立したグラフィックボードと比較すると性能が低くなりがちですので、3DCGレンダリングを実施するならグラフィックボードは必須だといえるでしょう。

グラフィックボードはCPUと比較して性能を確認しづらいですが、人気商品を選ぶことで3DCGでも問題なく活躍するPCを構築できます。

具体的には、3DCGで制作活動をしているなら最高スペックのグラフィックボードを用意した方が良いです。

他のパーツと比べて高価なパーツになりがちですが、それだけPCのクオリティを上げる重要なものなのです。

GeForce RTX 8GB以上のモデルを購入すれば、レンダリング作業でつまずくことは少ないでしょう。

メモリで選ぶ

メモリとはCPUが一時的にデータを保存する机のようなものです。

実際にアナログで作業をすることを考えても同じですが、台が大きくなればなるほど作業がしやすくなります。

ノートや筆記具、パソコンモニターなどを設置するためにはスペースが必要になります。

メモリは標準の32GB、64GB、128GBなどのものがあります。

可能であれば128GBのものを用意したいですが、32GBでもほとんど問題ありません。

費用を抑えたいのであれば、32GBのものを購入することも検討してみてください。

ストレージで選ぶ

ストレージは、パソコンのデータを長期間保存する記憶装置のようなものです。

メモリは一時的にデータを保存するものですが、たとえばソフトウェアのデータやアプリケーションなど、消えてはいけないものを保存しています。

主なストレージとしては、ハードディスクやCD、DVDなどが挙げられます。加えてHDDやSSDもストレージの仲間です。

さらに、近年ではオンラインストレージサービスも存在しており、DropboxやAdobeクラウドストレージなどがあります。

レンダリングをする場合は、通常HDD・SSDの中から選ぶことになりますが、SSDを選んだ方が良いでしょう。

HDDでは読み書きをしているうちに作業効率がどんどん悪くなっていくので、時間がかかるレンダリング作業には向いていないからです。

一方、SSDはスムーズ起動・保存ができるため、作業効率を大幅に上げられます。

HDDと比較して2倍以上の作業効率となることもあります。

具体的には、購入するならM.2SSDシリーズの中から選ぶことをおすすめします。

こちらは、従来のSSDと比較して2倍以上の効率が出ることで有名です。

【価格別】レンダリングに最適なPCの選び方

レンダリングに最適なPCを選ぶ場合、気になるのは価格でしょう。

どれだけスペックの高いものを取り入れたいとしても、予算を大幅に変えているとどうしても手を出せないものです。

ここでは、3DCGのレンダリングに最適なPCを価格帯別に紹介します。

低・中・高価格帯別に解説するので、自身が購入できるものを選んでみてください。

低価格帯:3DCGのレンダリングに最低限必要なスペック

初心者で3DCGモデリングを始めたばかりで、そこまでスペックの高いPCを購入できない場合には、初心者向けの構成を考えてみましょう。

とはいえ、3DCGのレンダリングをするためには一般的な最低スペックのPC以上の能力が必要となります。

モデリングからレンダリングまで一つのPCで作業することを考えると、

  • CPU:Core i7-11700
  • グラフィックボード:Geforce GTX 1660、GeForce GTX 1050Ti

などの機種を搭載すれば、費用対効果が最も高く問題なく3DCG作業を行うことができるためおすすめです。

また、メモリは32GBでも問題ありません。

普段使いでも3DCGソフト「Blender(ブレンダー)」を使用しながらインターネットのページを数十タブ開いても問題なく使えるはずです。

また、動画を閲覧しながら3DCGソフトを利用することも可能です。

実際3DCGの作業を行う上で、illustratorやPhotoshopを開きながら作業することもあると思いますが、そのような場合にも問題ありません。

中価格帯:快適にレンダリングできるスペック

レンダリングを始めて1〜2年程度の経験がある方であれば、どのぐらいのスペックを自分が必要としているか理解できるでしょう。

快適に3DCGのレンダリングができる状態を作りたいのであれば、次のPCを選ぶことを推奨します。

  • CPU:Core i7-11700
  • グラフィックボード:GeForce RTX3060
  • メモリ:32GB

で構成します。

こちらのPCを構築するためには20万円〜25万円程度の費用がかかりますが、レンダリングを快適に行うことができるため、本格的な趣味として3DCGをやっている方は投資してみても良いでしょう。

高価格帯:余裕を持ってレンダリングできるスペック

「将来的に3DCGの現場で働きたい」「よりクオリティの高いモデルを制作したい」と考えている場合には、よりスペックの高いPCを組む必要があるでしょう。

快適な環境で作業することで、作業効率が上がりより上達できるかもしれません。

具体的には、GeForce RTX3080、GeForce RTX3090といったいわゆるGeForce RTX3000番台のものを購入することをおすすめします。

現行で販売されているものの中でも、最高峰の品質だからです。

また、CPUはCore i9-12900KF、Ryzen 9 5900Xなどを利用し、メモリは64GB以上のものを選ぶことをおすすめします。

このようなPCを構築するためには最低でも40万円、よりスペックの高いものを構築するなら60万円程度必要となりますが、実際に仕事をするなら2~3ヶ月程度で元を取れるような金額ですので、挑戦してみても良いかもしれません。

3DCGのレンダリングに最適なパソコンメーカー5選

ここでは3DCGのレンタリングに最適なパソコンメーカーを5つ紹介します。

これらのメーカーでパーツを購入することで、比較的安価にパソコンを構築できるはずです。

ぜひ利用してみてください。

HP

HP(ヒューレットパッカード)は、世界的にも有名なPCメーカーです。

世界的に販売されており低価格帯のものから高価格帯のものまで様々なPCパーツが用意されています。

中でも有名なのは「Pavilion」と「OMEN」です。

ゲーミングPC用のパーツであるため、グラフィックボードの質は非常に高いです。

ただし、会社が海外にあるため取り寄せに時間がかかります。

また、送料も3,000円程度必要となることには注意しましょう。

ツクモ

ツクモは、さまざまなパーツをカスタマイズすることができるPCショップです。

東京・秋葉原などにも店舗があるため、比較的通いやすくなっています。

コンパクトに使用できるPCから大型のスペックが高いものまでさまざまなパーツが用意されているので、自分の用途に合わせて選べるでしょう。

また、ツクモならではのポイント還元も特徴的で、PCを購入したら他のパーツも合わせて購入しやすくなっています。

グラフィックボードを購入すれば、キーボードやマウスなどちょっとした電子小物も手に入るかもしれません。

DELL

DELLは、HPと同じように世界的シェアを誇るメーカーです。

そのため、パーツの品質は非常に高いものだといえます。

また、海外に工場があるにもかかわらず、送料が一切発生しないというメリットも特徴です。

さらに、商品には3年間保証が付いているため、故障したときにも安心です。

加えて、モニターやマウスなどパソコンの周辺機器を同時購入すると割引価格で購入することができます。

マウスやキーボードなど非常にスタイリッシュなものが多いので、同時に揃えることでデスク環境を整えられるでしょう。

マウス

マウスは、非常に安価で品質の高いPCが手に入ることで有名なメーカーです。

自分の好みに合わせてスペックを上げたり、コストパフォーマンスを意識して価格を下げたりすることが可能です。

マウスのPCは一般向けというイメージがありますが、プロゲーマー向けのG-Tuneシリーズも用意されています。

こちらはグラフィックボードの性能が非常に高いため、3DCGにも役立つと考えられます。

ストーム

ストームは、排気口やLEDなどデバイスのこだわりが魅力のPCメーカーです。

コストパフォーマンスが良く、LEDが搭載されているモデルと排気効率が考えられているモデルは同じ価格帯で購入することができます。

また、Web限定で購入価格が下がるキャンペーンが開催されていることもあるので、確認してみるとお得に3DCG用のPCを構築できるかもしれません。

まとめ

レンダリングの効率を上げるために必要なPCのスペックについて紹介してきました。

PCのスペックはCPU、GPU、メモリ、ストレージによって決まります。

これらはよりスペックが高いものを選ぶ必要がありますが、より良いものを選ぼうとすると、それだけコストが発生します。

具体的には20〜30万円の出費が必要となるため、初心者や中級者の方にとって趣味で手を出すことは難しいかもしれません。

そのような場合には、当社モルゲンロットが提供する「Render Pool(レンダープール)」を利用してみてはいかがでしょうか?

Render Pool(レンダープール)

Render Poolはクラウドレンダリングサービスとなっており、PCのスペックに依存せずレンタリングを行うことが可能です。

クラウドベースのサーバーに自身のモデルを送信するだけで、簡単にレンダリングを行うことができるサービスです。

1,000台以上のサーバーで処理を行い、従来何時間もかかったレンダリングを高速で実行することができます。

また、実際PCを構築するとなると相当な費用が発生しますが、1分3円という破格でのご提供となりますので、3DCG制作を効率化できるでしょう。

ぜひ利用を検討してみてください。