【2021】3Dレンダリングに関連する主要な会社は?種類別の22社


by test

7月 21, 2021

3Dレンダリングにまつわるマシンやソフトウェアは多岐にわたります。

それらは、世界中のさまざまな企業で開発されています。

今回は、そんな3Dレンダリングに関連する企業を紹介しましょう。

3Dレンダリングに関連する会社の種類

3Dレンダリングに関連する会社は、ハード面とソフト面で大きく分けられます。

ハード面でいえば、計算資源を販売する「CPU/GPUメーカー」と、それらの計算資源をまとめて運営する「クラウドレンダーファーム運営会社」があります。

ソフト面でいえば、3D制作には欠かせない「3D制作ソフトウェア開発会社」と、3Dレンダリングに最もかかわる「レンダリングエンジン開発会社」があります。

このように、主に4つのチャンネルで分けることができます。

  • ハード:
    • CPU/GPUメーカー
    • クラウドレンダーファーム運営会社
  • ソフト:
    • 3D制作ソフトウェア開発会社
    • レンダリングエンジン開発会社

ここからは、この4つについて詳しく紹介していきます。

CPU/GPUメーカー

まず、3Dレンダリングの速度を決める「CPU/GPU」を開発している企業を紹介しましょう。

3DCGはPCで作るため、3Dレンダリング用CPU/GPUメーカーといえば、PC用のCPU/GPUメーカーと同義です。

CPU/GPUメーカーは2021年現在において、ほぼ「3強」状態にあり、次3つが主要な企業だといえます。

Intel(代表製品:Intel Core)

Intelは、いわずと知れたCPUメーカーです。

Windows搭載のPCであれば、ほとんどがIntel製のCPUを搭載していると言っても過言ではなく、CPU市場のシェアのなんと80%近くを占めています。

老舗のCPUメーカーですので、さまざまなシリーズがありますが、最も有名なのは「Intel Core」シリーズでしょう。

CG業界のみならず、イラストやゲーム制作、研究などにも用いられており、汎用性が高くかつ、高性能なCPUを販売しています。

AMD(代表製品:Ryzen, Radeon)

AMDは、CPUとGPUの両者の開発に力を入れている企業です。

自作PCに触れたことのある人であれば、「Ryzenシリーズ」「Radeonシリーズ」の開発企業といえばすぐにピンとくるはずです。

ゲーミングPCにも採用されている高性能なCPU/GPUで、Intelに対抗しうる唯一のCPUメーカーです。

NVIDIA(代表製品:GeForce, Quadro)

NVIDIAは、GPU業界ではトップといっても過言ではないでしょう。

ゲーミングPCに搭載されているGPUといえば、NVIDIAの「GeForceシリーズ」の名前が真っ先に上がるほど、高性能PC業界では有名な企業です。

近年では、仮想通貨のマイニングの計算資源としてGeForceシリーズが着目され、需要の拡大により価格高騰がニュースになったほどです。

また、「GeForce」はゲーム向きのGPUですが、「Quadro」という3DCG制作向きのGPUもNVIDIAは販売しています。

3D制作ソフトウェア開発会社

続いて、3D制作ソフトウェアを紹介していきましょう。

3D制作に使われるソフトウェアは実にさまざまですが、ほとんどが有料です。

3D制作ソフトウェアはその価格の高さも特徴的で、10万以上することもザラにあります。

一方で、無料で使える優秀な3D制作ソフトウェアも存在します。

Autodesk(代表製品:Maya, 3ds Max, CAD)

3DCGはさまざまな業界で用いられていますが、建築や映像、ゲームのすべてのジャンルをカバーしているのがAutodeskです。

Maya, 3ds Max, CADといえば、3D業界の大部分がお世話になっているソフトウェアです。

世界で広く使われているため、Autodesk社の製品を教える専門学校も多く存在します。

FOUNDRY(代表製品:MODO)

FOUNDRYはモデリングに特化した3D制作ソフトMODOを開発しています。

FOUNDRYは、MARIやNUKE、KATANAなど他の特殊な3DCGソフトウェアも開発しているため、MODOとこれらのソフトウェアと密接に連携することができます。

また、他の3DCGソフトウェアにはない機能や独自のツールを備えています

Pixologic(代表製品:ZBrush)

Pixologicは、スカルプティングと呼ばれる手法を徹底的に追及した特殊な3DCGソフトウェアZBrushを開発した企業です。

スカルプティングは、単純な形状を押し出したり削ったりしてオブジェクトやキャラクターを作成する方法で、粘土細工のようなモデリングができます。

ZBrushは、搭乗からわずか10年で世界的に支配的な地位を確立し、ハリウッド映画やゲームに登場するキャラクターの造形に利用されています。

SideFX(代表製品:Houdini)

SideFXが開発するHoudiniは、エフェクト制作に強いソフトウェアです。

パーティクルや流体、群衆アニメーションなど、エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスの表現で圧倒的な機能を持っている3DCGソフトで、ハリウッドの超大作映画でも数多くのVFXを生み出しています。

また、エフェクト専用ソフトとして用いることも想定されており、他の3DCGソフトやゲームエンジンとの連携も可能です。

Epic Games(代表製品:Unreal Engine)

Epic Gamesは「フォートナイト」を開発した世界最大級のゲーム企業ですが、実は3D業界では3D制作ソフトウェアの開発企業としても名が知れています。

代表製品である「Unreal Engine」は、ゲーム業界で頻繁に利用されている3Dエンジンで、ゲームエンジンとしての側面もあります。

「Unreal Engine」の利用はゲームのみならず、NASAやディズニー映画でも3D制作に使用されており、「最も成功したビデオゲームエンジン」としてギネス世界記録にもなっています。

Blender Foundation(代表製品:Blender)

これまで紹介した3Dソフトウェアは有料ですが、無料の3DソフトウェアといえばBlender(ブレンダー)が有名です。

Blenderは、2021年現在Blender Foundationという団体が運営しており、Blenderの開発や発展、普及に励んでいます。

無料の3D制作ソフトとは思えないほど機能が充実しており、3D初心者にうってつけです。

なお、Blender Foundationは非営利団体なので、営利企業ではありません。

レンダリングエンジン開発会社

次に、レンダリングエンジン開発会社を紹介していきましょう。

レンダリングエンジンとは、3Dレンダリング用のソフトで、3DCGの出来栄えを左右するソフトウェアです。

レンダリングエンジンの開発は、CPU/GPUメーカーや3D制作ソフトウェア開発会社でも行われています。

AMD(代表製品:Radeon ProRender)

CPU/GPUメーカーのAMDも、Radeon ProRenderというレンダリングエンジンを開発しています。

Radeon ProRenderは無料で手に入れることができ、BlenderやMayaに統合することができます。

フォトリアリスティックな映像を、高速かつ簡単にレンダリングできます。

NVIDIA(代表製品:IRAY)

GPUメーカーのNVIDIAも、IRAYというレンダリングエンジンを提供しています。

IRAYは、過去にMayaの主要レンダリングエンジンであった「Mental Ray」の後継にあたり、物理ベースのレンダリングが可能です。

GPUメーカーらしく、GPUレンダリングにも対応しています。

Autodesk(代表製品:Arnold)

Mayaと3ds Maxに搭載されている優秀なレンダリングエンジンArnoldは、Autodeskの自社開発です。

Mayaにはmental rayというレンダリングエンジンが長らく使われていましたが、2017年にArnoldに移行しました。

ちなみに、Arnoldだけを購入してHoudiniなどに統合することもできます。

Blender Foundation(代表製品:Eevee, Cycles)

上記のBlenderを開発したBlender Foundationは、優秀なレンダリングエンジンも開発しています。

EeveeCyclesは、どちらもBlenderに搭載されているレンダリングエンジンです。

無料ソフトのBlenderに最初から入っているので、もちろん無料です。

Chaos Group(代表製品:V-Ray)

Chaos Groupは、レンダリングエンジンに特化した開発企業で、V-Rayを提供しています。

V-Rayはレンダリングエンジン単体で10万円以上もする高価なエンジンですが、非常に高速でフォトリアルなレンダリングが可能です。

OTOY(代表製品:Octane Render)

OTOYは、Octane Renderを提供する企業です。

Octane Renderは日本ではそれほど有名ではありませんが、海外ではよく使われています。

Octane RenderはGPUレンダリングに特化している側面があり、GPUレンダリングを高速に実行できます。

Next Limit Technologies(代表製品:Maxwell Render)

Next Limit Technologiesは、レンダリングエンジンのMaxwell Renderを提供している企業です。

Maxwell Renderは、他のレンダリングエンジンと比較するとかなり正確な光学的計算を行っていることが特徴です。

数多くのプロCGアーティストから、「光学的に最も信頼性のおけるレンダリングエンジン」と認識されています。

Pixar Animation Studios(代表製品:RenderMan)

Pixar Animation Studiosは、3DCGアニメーション映画で有名な企業ですが、実はレンダリングエンジンの開発も行っています。

RenderManは、Pixar Animation Studiosが提供するレンダリングエンジンで、ピクサー映画でも利用されています。

数々の有名な映画で採用されており、その業績が評価されRenderManの開発者はアカデミー賞を受賞しています。

クラウドレンダーファーム運営会社

最後に、クラウドレンダーファームを運営する会社について紹介します。

クラウドレンダーファームはいまだ新しい業界で、レンダリング高速化のサポートを専門とする企業です。

多くの企業が豊富なCPU/GPUを確保しており、レンダリングの高速化に一役買っています。

Fox Renderfarm(代表製品:Fox Renderfarm)

Fox Renderfarmは、アメリカで運営されているクラウドレンダリングファームです。

Autodeskをはじめとした世界中の有名な3D関連企業と提携しており、世界標準のレンダーファームです。

アメリカの企業なので、マニュアルなどは英語で書かれているため、英語が理解できる方なら簡単に利用できるでしょう。

GarageFarm.NET(代表製品:GarageFarm.NET)

GarageFarm.NETは、イギリス企業で、同名のクラウドレンダリングファームを運営しています。

GarageFarm.NETはフリーランスのクリエイターを対象としており、安価で簡単なクラウドレンダリングを提供します。

サポート体制は英語のみですが、ライブチャットとSkypeで24時間対応しています。

Khepris Japan(代表製品:Khepris RenderFarm)

Khepris Japanは、その名のとおり日本の企業で、Khepris RenderFarmを運営しています。

「レンタル」という形式で計算資源を提供しており、オフラインのレンダーファームにも対応しています。

また、大阪の本社にデータを持ち込めばレンダリングを代行してくれるサービスもあり、他のレンダーファームとは少し異なる運営をしています。

A.L.I. Technologies(代表製品:BULLET RENDEAR FARM)

BULLET RENDEAR FARMを運営するA.L.I. Technologiesは、ドローンやホバーバイクの開発を主要にしている企業です。

豊富な計算資源を確保しており、それらを利用してクラウドレンダーファームも運営しています。

BULLET RENDEAR FARMは、まだ新しいレンダーファームですが、NVIDIA製のGPUを多数確保しており、非常に高速なレンダリングが可能です。

Morgenrot(代表製品:Render Pool)

当社Morgenrot(モルゲンロット)は、クラウドレンダーファーム「Render Pool」を運営する企業です。

Render Pool

AMD製のGPUで構成されたレンダーファームで、BlenderのCyclesやRadeon ProRenderとの相性が良いです。

日本語サポートが充実しており、料金も日本円で計算することができます。

詳しくはこちらの公式サイトからチェックしてみてください。

まとめ

今回は、3Dレンダリングに関わる企業を紹介しました。

3DCGを扱うクリエイターたちは、今回紹介した企業のどれかには必ずお世話になっているはずです。

3DCGは、ここ20年で急成長した業界であり、将来新しい企業が登場するかもしれません。

3Dレンダリング業界は今後も発展し、より素晴らしいハードウェアやソフトウェアが登場することでしょう。