【2022】MacでBlender(ブレンダー)は利用可能?推奨スペック・ダウンロード方法を解説


by Render Pool

7月 26, 2022

Blender(ブレンダー)は、3DCGのモデリングを行うときに使用するオープンソースソフトウェアですが、Windowsパソコンと相性が良い話をよく耳にするのではないでしょうか?

そのため、Macを以前から持っている人や、新しくMacパソコンの購入を検討している方で3DCGモデリングをやりたい方にとっては、少し悩む要素だと思います。

しかし、結論としては、現在の環境下であればMacでも問題なくBlenderが利用できます。

今回は、Blenderの動作に必要なスペックを示すとともに、MacでBlenderを利用するメリット・デメリットなどを紹介します。

パソコン選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

Blender(ブレンダー)とは

Blender

Blender(ブレンダー)はオープンソースで使用できる3DCG制作ソフトウェアです。

ホームページのダウンロード先からアプリケーションをインストールするだけで利用可能です。

UIも優れているため、初心者の方にもおすすめできるソフトウェアとなっています。

Blender(ブレンダー)の動作に必要なスペック

Blender(ブレンダー)の公式サイトには、最低・推奨・最高スペックが記載されています。

そのため、そのスペックに合わせてパソコンを購入すれば、WindowsでもMacでも問題なく利用できることになります。

最低スペック

最低スペックは次のように記載されています。

  • OS:64bit
  • CPU:2コア 2GHz以上
  • メモリ:4GB RAM
  • ディスプレイ:1280×720
  • デバイス:マウス、トラックパッド、またはペン+タブレット
  • グラフィックカード:1GBのRAM、OpenGL3.3を搭載したグラフィックカード

これ以下のスペックでは動作が保証できないということなので、最低限このスペックのパソコンを購入しましょう。

基本的に、現行販売されているモデルであれば、このスペックを満たしていることが多いです。

推奨スペック

推奨されるスペックは次のとおりです。

  • OS:64bit
  • CPU:4コア以上
  • メモリ:16GB RAM
  • ディスプレイ:1920×1080
  • デバイス:3ボタンマウスまたはペン+タブレット
  • グラフィックカード:4GBのRAMを搭載したグラフィックカード

こちらのスペックの場合、問題なくモデリングはできるけれど、高解像度のレンダリングには向かない程度のスペックとなっています。

そのため、高解像度レンダリングを希望する場合は、最高スペックのものを選ぶか、後ほど紹介するクラウドレンダリングサービスを活用するのがおすすめです。

最高スペック

最高スペックは次のように記載されています。

  • OS:64bit
  • CPU:8コア以上
  • メモリ:32GB RAM
  • ディスプレイ:1920×1080
  • デバイス:3ボタンマウスとペン+タブレット
  • グラフィックカード:12GBのRAMを搭載したグラフィックカード

このスペックがあれば、ソフトの機能を最大限に活かせます。

Blender専用のパソコンを購入しようと考えるなら、これ以上のスペックのパソコンを購入してもオーバーパワーになってしまうでしょう。

性能的にいえばMacでもBlender(ブレンダー)は利用可能

ここまで紹介した性能的な観点でいうと、MacでもBlender(ブレンダー)を使用できます。

現行品のMacは、確実に最低スペックを超えており、推奨レベルにも到達しているため、まったく問題なく3Dモデリングからレンダリングまでをワンストップで行えます。

MacでBlender(ブレンダー)を利用するメリット

MacでBlender(ブレンダー)を利用するメリットは主に6つあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

Blenderは3.1アップデートでM1搭載コンピュータをサポート

従来、BlenderはMacのレンダリングに最適化されていませんでした。

そのため、通常のPCを使用するよりもレンダリング速度が圧倒的に遅かったり、場合によってはクラッシュしてしまったりすることもありました。

ところが、3.1アップデートで現行品Macに搭載されているM1チップがサポート対象となりました。

その結果、MacでもGPU・CPUレンダリングが可能となったのです。

アップデートに伴って、Macのマシンパワーを最大化できるようになった点はMacを使う大きなメリットでしょう。

マシンの破損が少ない

Mac本体は剛性の高いアルミニウムでできています。

そのため、プラスチックでできたパソコンよりも強度が高く、安心して持ち運べるでしょう。

もちろん、重量は若干重くなりますが、データ破損のリスクが少ない点は安心できるポイントだといえます。

バックアップやデータ移行が簡単

Macにはバックアップ機能である(Time Machine)が搭載されています。

以前使用していたデータへの移行が簡単で、破損してしまったときも安心です。

また、Macを買い替える際も新しいパソコンで簡単な操作を実行するだけで、以前のデータを素早く移行できます。

デザインが美しい

Apple製品のミニマルなデザインに心を惹かれる方も少なくないでしょう。

「3DCGをやるためにWindowsが必要」という時代ではなくなりました。

デザイン性の高いパソコンを持っているという所有欲を満たしてくれる点も、Macを選ぶメリットです。

操作性が高い

Mac OSのパソコンはUIが優れています。

たとえば、ファイルを検索するSpotlightでは、アプリケーションを使用している画面のまま、コマンド入力で必要なファイルを検索できます。

このように、Macではショートカットできるコマンドが多数用意されているので、操作性が高い点も大きな特徴ではないでしょうか。

トラブルが発生しても対応しやすい

Macはサポートが充実しています。

そのため、パソコンが故障してしまったときは、ショップへ行くかオンラインで問い合わせるだけで簡単に問題を解決できます。

また、ハードウェア・ソフトウェア両方をAppleが開発しているため、どちらの故障でもとりあえずAppleストアへ行けば良い安心感があります。

MacでBlender(ブレンダー)を利用するデメリット

Blender3.1アップデートを筆頭に、さまざまなメリットがあるMacに乗り換えようと考える方は多くなってきました。

しかし、現段階では、Macのパソコンを使用する上でデメリットも存在しています。

ここでは、Blender環境でMacを利用するデメリットについて5つ紹介していきます。

アップデートが実施されたばかりで不安定要素がある

Blender3.1のアップデートが実行されたのは、2022年3月10日と、比較的最近の出来事です。

そのため、アップデートから未だ日が経っておらず、不具合が発見されていないケースもあります。

不具合によってデータがうまく書き出せなかったり、データが破損してしまったりする恐れがある点は注意しておきたいポイントです。

Widowsとの互換性が低い

たとえば、3Dモデリングを仕事にしている人の場合、会社にWindowsが完備されているケースもあるでしょう。

そのような場合に、WindowsとMacの互換性が低い点は注意したいポイントです。

また、会社でMacを使用している3DCG制作会社自体が少なく、Macを使用してモデリング作業をするのが難しい場合もあります。

そのため、会社で使用するパソコンを探している場合には、Windowsを購入した方が無難です。

導入コストが高い

Windowsと同等のスペックだとしても、Macはその2~3倍程度の費用がかかることもあります。

そのため、コストパフォーマンスを意識した購入を検討している場合には、MacよりもWindowsパソコンの方がおすすめです。

排熱性が低い

Windowsのパソコンには大量の空気孔が開いています。

しかし、Macには数カ所の空気孔しか用意されておらず、排熱性能が低いというデメリットがあります。

そのため、長時間作業をしているとパソコンに熱がこもってしまい、動作に支障をきたしてしまう場合もあるため注意が必要です。

Windowsよりもレンダリングに時間がかかる

Windowsには高性能のGPUがついていたり、別売でGPUを購入したりも可能です。

しかし、Macの場合は基本的な性能のGPUしか付属していません。

そのため、GPUレンダリングを行う際にWindowsよりも時間がかかってしまうケースは多いです。

MacでBlender(ブレンダー)を利用するならRender Poolがおすすめ

ここまで、Macのメリット・デメリットを紹介してきました。

MacでBlenderを利用する場合には多数のメリットがありますが、Windowsと比較するとGPU性能でどうしても劣ってしまいます。

そこで利用を検討するべきなのが、クラウドレンダリングサービスです。

ここでは、当社モルゲンロットが運営しているクラウドレンダリングサービス「Render Pool」を利用するメリットについて、3つ紹介します。

レンダリングの時間を短縮できる

Render Poolを利用することで、レンダリングにかかる時間を大幅に短縮できます。

当社では、1,000台を超える高性能PCが構築されたレンダーファームを用意しているため、通常のPCを導入するよりも大幅にスピードを向上させられます。

実際に、292時間のレンダリングを15時間に短縮できた事例もありますので、高速でレンダリングする必要性があるシーンでおすすめです。

レンダリング中に他の作業が実行可能

クラウドレンダリングサービスは、コンピュータの向こう側にあるレンダーファームにデータをアップロードして、レンダリングを行うサービスです。

そのため、レンダリング実行中は自身のコンピュータにまったく負荷がかかりません。

つまり、レンダリングの最中に新たなモデルを製作することも可能で、業務効率を最大化できます。

1分3円の低コストでレンダリングを実施できる

Render Poolのレンダリングは1分3円の低コストで利用できます。

自宅パソコンよりも圧倒的にスピードが速い上、1時間レンダリングしても180円で利用できるのは大きなメリットでしょう。

まとめ

Blender(ブレンダー)をMacで利用するメリット・デメリットなどについて紹介しました。

Blender3.1アップデートによって、Macでの利用が現実味を帯びてきました。Macを使用することでさまざまなメリットがあるため、パソコン選びで困っている場合にはぜひMacの利用を検討してみてください。

また、MacがWindowsと比較して弱いGPUの問題に関しては、当社モルゲンロットが提供するRender Poolを利用することで解消できます。

  • 1分3円からの高コストパフォーマンス
  • 1,000 台以上の高性能GPUサーバーを利用可能
  • 非常に見やすいインターフェイス

このような魅力があり、レンダリングの時間を大幅に削減できるでしょう。

初登録の場合、無料のレンダリングクレジットが利用できるので、ぜひ機能を体験してみてください。