
【詳細】レンダリングとは何?映像・3DCG・DTM・Webとの関係性
Contents
レンダリングとは?
3D CGや映像編集などの制作では、「レンダリング」という言葉が出てきて疑問になることがあることでしょう。
レンダリングとは、IT関連用語でありさまざまな場所で利用されるキーワードです。
映像編集では、元々の動画にタイトルや効果音などを付け足したり、動画を加工したりします。
この編集した映像や動画をパソコンなどで描き出すことをレンダリングと呼びます。
では、ここからもう少し具体的にレンダリングについて紹介していきましょう。
映像、3D CG、DTM、Webとレンダリング
前述したように、映像編集では素材(動画ファイル)に、さまざまな加工を施します。
近年のテレビ番組によくあるような画面下部に表示させる文字のテロップや、動画の切り替え場面で入れるエフェクト、そして動画や映像のバックで流すBGMなど、いろいろな素材を足していきます。
そして、映像の編集が終わるとレンダリングをおこなうことになります。
レンダリングとは、上記したような映像素材やBGMなどをパソコンのソフトウェアやコンピューターで計算し、一つのファイルとして処理することを意味します。
また、レンダリングは、映像編集以外のジャンルでもおこなわれています。
例えば、3D CGやDTM(デスクトップミュージック)、WEBなどです。
それでは、ここからそれぞれのジャンルの「レンダリング」について具体的に解説していきましょう。
3D CG業界における「レンダリングとは?」
3D CGの世界でも、レンダリングはおこなわれます。
3D CGとは、文字どおり3Dの立体的なコンピューターグラフィックスのことです。
3D CGの業界では、次のものが有名なソフトウェアです。
- Maya
- Cinema 4D
- Shade3D
また、無料のソフトウェアではBlenderがよく利用されています。
この中でも、Mayaはプロの事務所で業務用に使われています。
Mayaには、「Mental Ray」というレンダリング用のプラグインが用意されています。
プラグインとは、ソフトウェアの中で利用できる追加機能のことです。
このようなプラグインのことを、「レンダラー」と呼びます。
また、日本国内ではShade3Dが導入されていることが多くあります。
Shade3Dを含め、3D CGソフトウェアには複数のレンダリングの形式が用意されています。
Shade3Dの場合は次のものがあります。
- CG処理を高速化できたり基本的な表現を行う「レイトレーシング」
- アニメ風やイラスト風の処理を行う「トゥーンレンダリング」
3D CGで「レンダリングとは?」という疑問が出た際は参考にしてみてください。
【3DCG】
【動画】
【デザイン】
DTM業界における「レンダリングとは?」
DTMの業界でも、「レンダリングとは?」といった疑問が出てくることがあるでしょう。
DTMとは、パソコンなどを利用した音楽制作のことです。
一昔前はパソコンではなくアナログのテープレコーダーなどが使用されていましたが、近年ではメジャーレーベルやインディーズレーベル問わず、プロの制作事務所や音楽企業にDTMが導入され、音楽がレンダリングされています。
DTMのソフトウェアには、例えば次のようなものがあります。
- Pro Tools
- Cubase
- Logic
- Ableton Live
プロ用のレコーディングスタジオでは、ほとんどの場合ProToolsが利用されています。
DTMでは、ProToolsなどでレンダリングを行うことを「バウンス」「ミックスダウン」と呼びます。
特に、ミックスダウンと呼ばれることの方が多いです。
DTMソフトウェアで楽曲を制作する際には、コード進行と呼ばれる方法で作られた
- ピアノの音
- ギターの音
- ドラムの音
- ベースの音
- ボーカル
- 効果音
など複数のファイルを利用します。
これらの中には、「MIDI」と呼ばれる音楽用ファイルが含まれています。
MIDIはコンピューター専用のデータであるため、そのままでは音として聞くことができません。
そこで、楽曲制作の最後にMIDIや他のオーディオファイルを合わせてレンダリングを行い、通常のオーディオ機器で再生できるファイルに変換します。
これらのファイルは、「WAVE」「MP3」などと呼ばれています。
コンピューター技術の発達でMIDIファイルはよく利用されているため、レンダリングは必須の作業です。
Web業界における「レンダリングとは?」
Web業界にも、レンダリング作業があります。
現在ご覧いただいているこのページを含め、インターネット上のWebページはいくつかのコンピューター言語で構成されています。
Webページの基本となる言語を「HTML」と呼びます。
HTMLは、マークアップ言語とも呼ばれます。
ページのデザインを決める「CSS」と呼ばれる言語とHTMLを合わせると、普段よく見るようなWebページを表示することができます。
このHTMLとCSSなどの言語は、コンピューター用に記述されているため、エンジニアではない限りそのままではよくわからない文字の羅列にしか見えないかもしれません。
そこで、「Safari」や「Google Chrome」などのWebブラウザをとおしてレンダリングが行われます。
レンダリングされることで、文字や画像などが処理され、一般的なWebページとして表示されます。
最近では、画面上に動きを出すために利用される「jQuery」という言語や、ブログやサイト制作用のWordPressというシステムに利用されている「PHP」という言語もよく使われており、Webブラウザで閲覧する際にレンダリングされています。
Web業界でレンダリングの知識が関わってくる職種は
- フロントエンドエンジニア
- マークアップエンジニア
- Webコーダー
などです。
まとめ
「レンダリングとは?」という内容について詳しく解説してきました。
どの業界でも、ファイルサイズなどが大きくなるほどレンダリング作業は膨大な時間がかかります。
映像業界の場合、動画を高解像度にすればファイル変換作業が難しくなっていき、3DCG業界でも画像の解像度が上がるほどファイルが重くなります。
DTM業界の場合は、楽曲の音質を上げれば上げるほど処理の速度が遅くなります。
Web業界の場合は、複雑なコーディングやプログラミングを追加するほどブラウザの表示時間が長くなっていきます。
特に、映像業界や3DCG業界は映像や画像ファイルのサイズが大きくなり、レンダリングに多くの時間を割くことになります。
そのような場合、レンダリングのスピードアップを目指すには、パソコンやコンピューターのスペックを上げることも大切なのですが、大きく改善するには「レンダリングサービス」を利用することが選択肢の一つです。
レンダリングサービスとは、インターネットの向こう側に用意された1,000台以上の映像処理装置を利用して、レンダリングの処理スピードを大幅に短くするサービスです。
特に、私たち「Render Pool」のレンダリングを利用してもらえば、数時間かかっていたレンダリング作業を数分で終えることができます。
また、変換したいファイルをワンクリックでアップロードすればレンダリングできるため、難しい作業を行わなくても大丈夫です。
ぜひ、快適なレンダリングをお楽しみください。