【2022】動画のレンダリングとは?クラウドベースがおすすめの理由


by Render Pool

7月 29, 2020

動画制作の最終工程であるレンダリング。

レンダリングは、映像に加えた視覚効果や音楽などの要素を1つのファイルにするために行います。

複雑な編集を加えたるほど、動画のレンダリングの時間が長くなり、コストも大きくなってしまいます。

レンダリングを最適化することで、作業を効率化・省コスト化することが可能になります。

動画制作でレンダリングを必要とする場面

動画制作のプロセスの中で、レンダリングは編集が完了した最後に実行します。

しかし、制作中にも動画を確認したい場面が出てきます。

効果が想定通りかかっているか、イメージと合っているかなど確認するためです。

そのため、制作途中でもレンダリングが必要になる場合があります。

レンダリングの目的

レンダリングとは、動画や画像に追加した、映像効果や音声、字幕などを統合する作業です。

編集で加えられた各要素はバラバラに動画に追加されている状態のため、映像、画像と人間が知覚できる形にまとめる必要があるのです。

動画制作でレンダリングを行う目的は、編集で追加した効果やフィルター、音楽、字幕などのデータを、1つのファイルとして統合することです。

 

レンダリングでは何を行っているかというと、大量のデータの計算処理です。

動画に追加された情報をCPUやGPUで計算し、最終的に希望のファイル形式で出力します。

編集修了後の最終工程

動画制作は、専用の編集ソフトを使って行うことが一般的です。

動画に追加された要素は、ソフトの中でバラバラに存在しています。

動画のどこにどんな効果が加えられるか、音楽を入れるか、字幕を表示するかなどは情報として追加されています。

一本の動画としてまとめるため、編集が完了した時点でレンダリングを行います。

レンダリング実行時の設定で、動画の解像度やファイル形式などを指定可能です。

プレビューでも利用される

レンダリング完了後にミスや変更が発生した場合、最初からレンダリングをやり直さなくてはなりません。

編集内容を確認しながら追加したい場合、「プレビュー」を利用でいます。

プレビューとは、結果をシミュレーションして画面上で確認する作業のことです。

高度な編集を加えるほど、レンダリングには長い時間がかかります。

そのため、やり直しが発生すると時間のロスが発生してしまいます。

プレビューを活用することで、効率的な動画編集作業が可能になるのです。

レンダリングなしで動画プレビューも可能

最近の動画編集ソフトでは、プレビューはレンダリングなしでも実行できるようになっています。

しかし、PCのスペックによってはレンダリングが必要です。

プレビューは手軽に行えることが重要

動画制作の際、特殊効果や音楽などの編集を加え、想定通りの映像になっているかをプレビューで確認します。

編集と確認を繰り返す必要があるため、プレビューは手軽に、即時に行えることが理想です。

レンダリングせずプレビューができる仕組み

レンダリングをせずにプレビューを実行するためには、加えた編集を動画に反映する処理を動画の再生速度にあわせて行わなくてはなりません。

複雑な編集が加えられている場合、処理が追いつかなくなります。

映像が途中で止まってしまったり、カクカクとした動きやスローモーションになってしまうのです。

 

動画編集ソフトによっては、レンダリングなしではプレビューができないものもあります。

レンダリングが必要かどうかは、編集内容とパソコンのパフォーマンスに依存します。

パソコンの性能は急激に向上しているので、レンダリングなしでプレビューできる範囲は広がっています。

動画制作でレンダリングを行う課題

動画制作で不可欠なレンダリングですが、さまざまな課題があります。

効率化やコスト削減を実行するためには、課題を把握し解決策を検討することが求められます。

高度な編集を行うほど時間がかかる

高度な編集ができるソフトの登場や、3DCGの活用が進む中で動画の編集は高度化・複雑化しています。

そのため、レンダリングで処理されるデータは膨大になります。

データ量が増えるほどレンダリングに時間がかかるため、動画制作はレンダリング時間を見越してスケジュールを組む必要性が高まります。

ハイスペックなマシンが必要に

レンダリングはCPUやGPUを使って行います。

膨大な計算処理を素早く行うためには、ハイスペックなマシンを使わなくてはなりません。

 

ハイスペックなマシンは高額なので、大きな初期投資が必要です。

さらに、ハイスペックなマシンを使っても、レンダリング中は他の作業を並行して行うことは難しいものです。

高度な動画制作になるほど、設備投資が必要になるのです。

ランニングコストが発生

レンダリングのコストは、初期投資だけではありません。

高度な編集を加えた高品質な動画を制作する場合、マシンでのレンダリングは性能が不十分。

そのため、サーバーを使ったレンダリングを行うことが一般的です。

物理サーバーを所有する場合はスペースも必要ですし、運用するためには人的なリソースが発生します。

電気代などもかかるため、ランニングコストの計算も無視できないのです。

動画のレンダリングをクラウドベースで行うメリット

レンダリングを効率化し、コスト削減につなげる方法としておすすめなのが「クラウドベース」のレンダリングです。

クラウドレンダリングとは

近年、ネットワーク上で提供されるサービスを利用する「クラウド型」サービスが増加しています。

クラウドレンダリングもその一つです。

通常はマシンやサーバーなどで行っていたレンダリングを、クラウド上で行えるのです。

 

クラウドベースのレンダリングは、インターネット上で実施できます。

そのため、マシンのスペックに依存せず、他の作業を止めることなくレンダリングを行うことが可能になります。

GPUレンダリングとは

クラウドベースのレンダリングは、GPUを使ったレンダリングです。

レンダリングは、パソコンの計算処理を司るCPUを使ったものが一般的でした。

CPUは複雑な計算処理が得意であるため、高度な動画や画像のレンダリングには適しています。

ただし、大量のデータを同時に処理することは苦手なので、非常に長い時間がかかるデメリットがありました。

 

GPUレンダリングを行うことで、数倍から数百倍の速度が実現できるようになるのです。

GPUを使ったレンダリングは画像ベースで同時に膨大な処理を行うため、CPUよりも早く完了します。

 

一方、品質の面ではCPUレンダリングより劣る部分があります。

しかし、AIの分野でもGPUが注目を集めるなど、普及が進み高性能なGPUも登場しています。

GPU自体も進化しているため、CPUレンダリングとの品質の差は少なくなりつつあります。

クラウドレンダリングのメリット

クラウドレンダリングを行うことで、さまざまなメリットがあります。

メリット①:初期投資が小さい

高性能なパソコンやサーバーなどを用意する必要がないため、初期投資をおさえることが可能です。

マシンを買い換えなくても高速化できます。

メリット②:使い方が簡単

クラウドレンダリングは、レンダリング用のファイルをサービス上にアップロードするだけでレンダリングができます。

マシンやサーバなどの高度な知識がなくとも手軽にレンダリング可能です。

メリット③:作業を効率化できる

レンダリング中はマシンのCPUをほとんど使い切ってしまうため、他の作業をすることができません。

クラウドレンダリングではマシンに影響を与えないので、作業効率がアップします。

 

デメリットとしては、利用料金かかる点です。

しかし、初期投資が不要でランニングコストも抑えられるため、比較して大きなデメリットとは言えないでしょう。

ただ、マシンやサーバーに関する知識がなくても利用できる反面、専門知識を身につけられない課題があります。

メリット④:創作時間を増やせる

動画制作の最後にレンダリングが必要になりますが、長時間費やす工程です。

レンダリング時間を短縮することで、動画の編集に時間をかけることができるのです。

クラウドレンダリングサービスの選び方

国内外、多数の会社がクラウドレンダリングサービスを提供しています。

その中で、予算や必要な機能を満たすサービスを選ぶ必要があります。

初期費用と利用料金

サービスごとに、初期費用と利用料金が異なります。

クラウドレンダリングサービスは、利用した時間に応じて費用が発生するシステムです。

「定額制」「従量課金制」があるため、自分の使い方に合った課金スタイルのサービスを選ぶと良いでしょう。

 

従量課金制の場合は、その名のとおり使った分だけ費用が発生します。

従量課金の場合、予算管理がしやすいメリットがあります。

また、あらかじめ予算を設定して使いすぎを抑えられるサービスもあります。

レンダリング速度

クラウドレンダリングサービスでは、多数のGPUを使ってレンダリングを行います。

使用しているGPUの性能や数などによってレンダリング速度は変わります。

十分な速度が出るか、性能を確認すべきでしょう。

対応ソフトウェア・プラグインの確認

動画編集に使われたソフトウェアやプラグインが対応していない場合、レンダリングができません。

サービスを選ぶ際は、自分が利用しているソフトやプラグインが使えるかの確認は不可欠です。

今後新しいソフトやプラグインを使う場合を見越して、対応範囲が広いサービスを選ぶべきでしょう。

まとめ

動画制作を行うなかで、レンダリングの最適化はコストと効率化両方にメリットがあります。

この記事で紹介したクラウドベースのレンダリング、「レンダーファーム」を利用することで、手軽にレンダリング環境の改善が可能になります。

 

Morgenrot(モルゲンロット)の「Render Pool(レンダープール)」は従量課金制のレンダーファームです。

そのため、予算管理をしながらレンダリングを実行できます。

Render Pool

ぜひ動画制作に活用してみてください。